ニューヨークに憧れる理由 その2 年齢・・・憧れの街ニューヨーク・・・8

50代になってから、それまでの出版不況がますます進み、さらにAIも登場し、ライターの案件がめっきり少なくなった。
同時に、若い人が採用され、若くない人はますます仕事が来なくなった。
こんなに書くことが大好きなのに、取材やインタビューが大好物なのに。

そうして、派遣社員とライターを掛け持ちするのだが、50代後半・還暦手前になると、ライターも派遣もパートも採用されにくくなった。
たくさんの職歴をもっているので、ほとんどの職は、まったくの素人ではなかったが、不採用通知をたくさん貰ってしまった。
採用されるのは、3K(キツイ 汚い 危険)ばかり。
自分を優れた人材だとは思わないが、経験が活かせる案件もそれなりにあり、明らかに年齢で線引きされた不採用だと思ったことは数知れず。
日本では年を取った人間は、社会には不要なのだと思わされることが多かった。

一方、ニューヨーク(アメリカ)では、年齢で左右されることは一切ないと知った。
もちろん実力主義なので、若くても能力が満たなければすぐ解雇になるし、年を取っていても能力が認められれば、何歳でも採用されるとのことだった。

その他、例えば、100歳のおばあちゃんが、赤やピンクのフリルがついた、可愛い服を着ていたら、私の実家がある超ド田舎周辺では、ほぼ100%、気が狂った頭のおかしい変人になる。
けれど、ニューヨーク(アメリカ)では、そんなかわいらしいおばあちゃんが、わんさかいる。

年齢、人種、個性が入り交じり、それぞれがそれぞれを尊重し、認め合いながら社会を作っているニューヨークにますます憧れた。

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