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New York留学準備

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60歳還暦の誕生日に、New York語学留学開始予定。 出発までの準備期間のエッセイ連載中。
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#還暦

新旧プリンセス・・・New York留学準備・・・33

現在、私が住んでいる部屋は、玄関扉を開けると、真正面の壁から 「お帰りなさいませ」と8人のプリンセスが迎えてくれる。 私の実年齢はさておき、気持ちは女の子なので(す、す、すみません)、 この一面の壁はお気に入りコーナーなのだ。 けれど、退去とともに、8人のプリンセスとは、淋しいお別れとなる。 本当は、このまま壁一面ごと、ニューヨークに持って行きたい。 そこで、どうするかというと、ジャジャーン! 同じものを購入し、持って行くことにしたのだ。 ニューヨークでの暮らしが、いつ

もしものときのYOSHIKI先生・・・New York留学準備・・・32 

部分入れ歯を作るついでに、新たに見つかった虫歯治療とクリーニングに、通うことになったN歯科医院。 コンビニよりたくさんある歯科医院の中で、何故N歯科医院に行ったのかというと、引っ越してすぐの頃、あちこちの歯科医院を検索したらご近所だったことと、ホームページを見たときに、医師がニューヨークで歯科の勉強と治療をしていたからという、単純な理由だった。 待合室の一角に、20㎝ほどの自由の女神がいたのだが、初めて行ったときは、ちょうど私は負のループをグルグルと周っていた絶不調の頃だっ

歯科通院・・・New York留学準備・・・31

15年ほど前に虫歯治療をした際、奥歯1本の根っこの状態が良くなく、 今すぐではないが、いずれ抜歯になると言われた。 歯は健康だったので、そのままにしていたのだが、時々歯茎に小さな水ぶくれが、できては消え、消えてはできるを、かなり長期にわたって繰り返していた。 けれど、ついに水ぶくれは消えなくなり、1年ほど前に、日常に少しずつ支障が出るほど大きくなって、とうとう抜歯をした。 健康な歯を抜いて入れ歯にするなんて、一気に老け込んだようで気が沈んだ。 結局、1本の部分入れ歯になり、

浄水器の解約は、最後まで優しい対応だった。・・・New York留学準備・・・29

かれこれ30年近く、同じメーカーの浄水器を使っている。 契約月数ごとに取り換え用カートリッジが送られてきて、 引っ越し時や、5年ごとに無料で新しい浄水器本体を送ってくれる。 使い始めて10回以上引っ越しをしたので、5年ごとプラスで、かなりの数の本体をいただいている。 地方の企業なのだが、事あるごとに対応が優しい。 以前、複数契約をしていた時や、支払方法を変更した際、納得がいかなかったことがあり、クレームをいれたときは、過去のデータを遡って調べてくれたうえに、社内会議まで開い

企業年金について・・・New York留学準備・・・25

今から40年ほど前の20歳前後の頃、5年間だけ某大手企業に勤めていたことがある。途中入社だったのだが、入社3週間後に10,000円のボーナスをいただき、半年後に満額をいただいた時には、一般事務員の倍だった。 業務自体は面白いとは言えなかったが、金額に関しては時代背景もあり、 財形貯蓄が面白いように増え、そのほとんどは、推し活に消えた。 退職する時に、 〝60歳になったら申請してください〟 と言われた年金があったのだが、20歳すぎの、脳内お花畑の私にはピンとこなかったし、現在

再びの年金相談・・・New York留学準備・・・24

前回の年金相談が、あまりにも不発だったので、出直した。 前回の古びたビルではなく、高層ビル群の一角で、銀行の2階のような、 静かで落ち着いた雰囲気。 よくってよ、よくってよ~。 受付で名前を告げると、爽やかお兄さんが 「お待ちしておりました」 と、丁寧に出迎えてくれた。 9:00の約束だったのだが、到着してから5分後、約束時間の10分前に呼んでくれた。 窓口の、ふくよかなS姉さんに、前回の相談事情を訴えると、可愛い声で「かしこまりました」 と言いながら、導入書類を作成し

聞いてほしいなぁ・・・New York留学準備・・・23

60歳で年金受給希望の為、年金相談に行ったのだが、 消化不良で出直すことにした。 前回と同じように、予約の電話をする。 ただ前回と違い、年金番号はもちろん、生年月日、現住所、電話番号、さらには1つ前に住んでいた住所などなど、個人情報を事細かに聞かれ、少々不気味だった。 やっと年金相談内容はどんなことかを聞かれたときには、 電話をかけてからすでに24分が経っていた。 〝~かくかくしかじかで~、相談に行って資料や用紙をいただいたのだが、多くの疑問点が残り、先へ進めない。同じ年

年金は・サッサと貰うよ・60歳・・・New York留学準備・・・22

年金相談に行き、疑問点残りまくりのまま、 聞く耳持たずのおじいちゃんスタッフから貰った資料の束を見返した。 まず、私は厚生年金と企業年金が貰えるらしい。 厚生年金は今まで給料天引きされていたもの。 そして企業年金は、若い頃に、某大手企業に5年間だけ勤務していた時のものらしい。 そういえば退職する時、60歳になったら申請してくださいと、言われたような気がする。けれど、当時20歳そこそこだった私は、60歳なんて遥か先だし、私の事だから忘れているだろうと思っていた。 ところが、日

疑問点残りまくりの年金相談・・・New York留学準備・・・21

60歳の誕生日からNew York生活が始まる。 同時に年金受給を繰り上げて、60歳から貰うことにしたので、 年金事務所に相談に行ってきた。 年金相談の予約時間は9:00。 呼ばれて狭いブースに入ると、随分前に再雇用されたと思われる、おじいちゃんスタッフと、傍らに研修生として、すでに定年を迎えたであろう、おじちゃんスタッフがいた。 席についてすぐ、 ・59歳10か月と、59歳11か月で、退職すること(2つ掛け持ちなので) ・60歳の繰り上げ受給希望であること ・60歳の誕

年金相談・・・New York留学準備・・・20

一般的には65歳から受け取れる年金を、繰り上げて60歳でサッサと受け取る予定でいる。 今後の年金受給が先細りしていくことは明白だし、もしかしたら渡米後すぐに、三途の川を渡ってしまう可能性も0ではない。 死ぬ前に貰っておかなければという、卑しい根性丸出しなのである。 それに渡米後は超貧乏生活が目に見えて分かっているので、雀の涙ほどでも入金があれば有難い。 ただし私の場合は、未払いや免除の期間があったり、国保と社保が何度も入れ変わっているので、計算が複雑である。 しかも65歳では

パスポートの更新は見送り・・・New York留学準備・・・19

7か月後に渡米を控え、現在の私のパスポートの有効期限は2027年。 残り3年あるのだが、渡米後3年以内に一時帰国するかどうかわからないので、渡米前に10年有効物に作り替えたい。 けれど、有効期限を3年も残して、更新できるのかどうかわからず、せっかく出かけて行ってできなかったら無駄足になってしまうので、パスポートセンターに電話で問い合わせてみた。 オペレーターのおねえさんに 〝有効期限が3年残っているが、学生ビザで長期滞在だし、渡米後いつ帰国するかわからないので、渡米前に10

渡米まで8か月。さてさてさて、どうしたものか・・・New York留学準備・・・18

渡米まで8か月。まだ本格的な準備には至っていないにも関わらず、脳みそがパンクしそうだ。 とりあえず、学生ビザの申請手続き手順は何とか把握できた。 入学希望の学校に必要書類を送り、学費を入金する。さらに必要書類とデータを揃えてネット申請し、そのコピーを郵送して、返送を受け取る。 ここまでは理解できた。 さて、渡米後の住居はどうしたものか。 あちこちネット検索をしてシェアハウスを探しているが、サイトは多数あるものの、ピンとくる物件がない。 1か月のお家賃が、日本で必死に働い

2つの心残り・・・New York留学準備・・・17

New York移住は40年来の夢なので、叶えようとしている今、心置きなく楽しむと決めている。この先の事を考えると、ワクワクドキドキが止まらない。 けれど、実は、2つだけ心残りがある。 1つは、長年やってきた、傾聴カウンセリングの修業ができなくなってしまうこと。 あまりに辛かった人生を、傾聴が救ってくれた。だからこそ、必要な人に傾聴が届けられるよう、広げられるよう、修業し、勉強してきた。 師匠や仲間に恵まれて、自分の人生がどんどん生きやすくなっていった。 お金も時間もずい

経験値を1つ無くした・・・New York留学準備・・・16

ビザ申請に関しては、聞ける人が身近にいないので、ひたすらネット検索で調べているのだが、YouTubeやブログにあがっている情報の中には古いものがあり、✕(旧Twitter)が最新情報であることが多い。 YouTubeを見たときには、ビザ申請手続きの最後は、東京のアメリカ大使館、または大阪の領事館で面接をすると案内されていた。 ところが最新情報では、 ・14歳以降の米国VISA取得歴(行ってなくても取っただけでOK)がある、または、 ・ESTAで渡米歴がある人(年齢問わず)