二つの流れと、今の私がやっていること

お久しぶりの更新になります。

元気になっては落ち込み、落ち込んではまた立ち上がって進みだすを繰り返しつつ、それなりに生活はおくれているような気がします。

相変わらず自分のできる範囲で定点観測は続けつつ、私がチームゼロを知ったあの時よりは少しずつ少しずつ変化を感じています。

私が思う変化は大きく二つです。

1つは、子供を産む、産まない、産みたい、産めないの間にはそれぞれいろんな事情があり、それに対する思いを言葉にしたり、関連する書籍が少しずつ発売されてきたなということです。

それまでは”○○を乗り越えて”のいわゆる感動ストーリーがなんとなくクローズアップされるような感じがあり、そこからとりこぼれた私は非常に疎外されたような感覚がありました。ましてや不妊治療を区切りをつけたその後が見えませんでした。

ただいつの頃からか、違う生き方、違う価値観、というか誰もがみんな将来描くストーリーは違ったり、それぞれが努力して何とか軌道修正しているという声がいろんな媒体を通して聞こえるようになった気がします。

私は望む未来を選べなかった立場です。だからこそ、自分の望む道、または外野から望まれる道がたった1つしかない状況に七転八倒するほどに苦しんでいました。それが変わりつつある、声が見える化することで風通しがよくなる状況は私自身、非常に助かっております。

またもう一つは。

チームゼロ当事者男性の中で語る言葉を持つ男性が少しずつ増えているということです(もちろんチームゼロのパートナー女性の声よりは少ないですが、それでも少しずつ増えています)。

年代でざっくり区切ることはできませんが、やはり今は顔を出さずとも発信できるツールがあるからこそ、あきらかに40代50代の男性に比べたら20代30代の男性の言葉は”見える化”しています。

私はこの男性たちの言葉をどれだけ残せるかが、これからチームゼロを知る人たちの助けにつながると思っています。

この問題の中心はやはり当事者男性なんですよ。その存在がないままに、パートナーの女性側ばかりの声が見えるというのは私は違和感がありましたし、私自身も”私が言っても説得力がないんだよね・・・”と思っていました。

違和感というか、もちろん苦しい思いを吐きだす作業は必要だと思うのでそれはそれでいいんです。ただバランスが悪い。。。なぜなら悩む妻にはそのパートナーがいて、悩む夫にはそのパートナーがいる。子供を望む二人がいるからこそチームゼロを自覚し、悩みながら進んでいるはずなのに圧倒的に女性側の声しか聞こえてこなかったからです(男性にはプライドが・・・はもうさんざん聞いてきたのでわかっております)。

だからやっと語ってくれる人があらわれた、と思ってそっと応援する気持ちでいます(今後はチームゼロ当事者男性同士が言葉を交わし、情報交換できるくらいになればいいのになと勝手ながら思っています)。

私は私の経験したことや観測範囲で知ったことしか語れませんが、それでも少しずつ音声配信として思いを残しています。

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