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Photo by
noouchi
冬と仲たがい
原因は、温度差。
◆ ◆ ◆
ベトナムのハノイにも冬が到来した。日本はとっくにむかえているだろうが、じつはハノイは12月頭に気温20℃の暖かい日が多かった。しかし、気がついたらハノイも最低気温10℃の日がふつうになっていた。
ベトナム人上司は事務所のなかでもダウンを着てマフラーを巻いていることがある。20℃を少し下まわっただけでダウンを着ているベトナム人をたくさん見て「冬ど真んなかになったらどう生きていくのだろう」と考えていただが、やはり寒さにとても弱いひとびとなんだなあと最近強く感じる。
などとえらそうに評しているが、僕は今日鼻かぜを引いた。原因はずっと半そで短パンで寝ていたからだろう。
◆ ◆ ◆
日本にいたとき、友達からもらった寝巻用のスウェットをベトナムに持ち込み忘れたのがいけなかった。あのぬくぬくとした心地がなつかしい。
夏と同じ薄手の寝巻で乗り切ろうとした自分をくやんでいる。スウェットはないけれど、毛布をかぶっているし寝室に暖房をつけているのだから乗り切れるだろうと現状をなめていた僕の体はちゃんと悲鳴をあげた。
ごめんよと謝りながら、スーツケースの底をあさると黒いパーカーが出てきた。これも、同じ友達からもらったものだ。
心のなかで、「ありがとう」と鼻声でつぶやく。
◆ ◆ ◆
明日、仕事終わりに職場近くのユニクロに行こう。事務所内ではおるためのパーカーと寝巻用のスウェットを買うのだ。
日本から離れたとしても、冬とは仲よくしなければいけない。お金はかかるけれど。
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