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【詩】夜明けの雨

砂になれたら何処へでも
風の吹くまま飛んでゆく
着いた土地でまた風を待つ
砂になれたら
こんなにも悲しまなくて済むのに
いつまでも
いつまでも
風に吹かれるのを待っている

砂になれたら悲しみも
小さくなるような気がして
けれど私は大きな岩で
この土地にしか居られない
砂になるには早すぎる
いつか忘れられるさと雨が叩く
こんなにも
こんなにも
冷たい雨が心に痛い

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