花園

香しい広大無辺の花園はいつもあたたかかった
水は大地を潤し
光は花びらの朝露を輝かせ
鳥たちは美しく歌っていた
紺碧の空には心地よい雲が浮かび
誰もがその地にあこがれた

しかし久しい時を経て
誰も近寄らなくなった
だから花園はだんだん遠くへ行った
必要とされない悲しみに
終には見えなくなった

その花園は今もどこかにあるという
探求者は探す
やわらかな空の下で寝転がりたいと

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