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業界素人が考える、賃貸の仲介手数料について

副業大家さん始めました、薄給保育士の yukichi. です。誤解のないように予めお伝えしておきますが、不動産業界にいたこともなければ知り合いもおりません。ただ「無知による損失」を避けたくて、宅建士の試験用テキストを1冊勉強しただけの、ずぶの素人が語る話です。

※業界の方からすれば、「業界常識とは違う」「何ゆうてんねん!」みたいな的外れ意見かもしれませんが、一般人の感覚としてはこうなのです

不動産業界とは全く無縁の、一般人が考える仲介手数料(賃貸)の話

宅建士いわゆる「宅地建物取引士」で必要な知識、宅建業法という法律の解釈について、一般素人が感じる仲介手数料(賃貸契約が成立すると支払う成功報酬)のギモン。

賃貸で何件かお住まいの方なら、皆さん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。「仲介手数料は、家賃の1か月分?または0.5か月分?」と。
筆者も実家を出た学生時代から数えると、現在のマイホーム取得に至るまで、賃貸住まいを7件つまり8回引っ越しを経験しています。
看板や広告から「0.5か月分」をうたっている業者もありますが、特記のない業者はほぼ「1か月分」になっているかと思います。※たぶん。
その中から私が過去に経験した2件について、お話ししていきます。

宅建業法では「賃借の媒介報酬の限度額」が定められている

*「居住用建物の場合、貸主借主の一方から受け取ることができる報酬額は賃料の0.5ヶ月分が上限」「ただし、依頼者の承諾があれば賃料の1ヶ月分まで受け取ることができる」
*「依頼者双方から受け取ることができる報酬の合計額は賃料の1ヶ月分が上限」~宅建業法にはこう記載されています。(※消費税は加算される)

もう12年ほど前の話。私が夫と初めて一緒に暮らす家(家賃8万円)を借りたときのことです。
当時私はバリバリフルタイムで働いており、スポーツやフィットネスの指導をしていました。(現在の保育士年収の2倍はあった)
サービス業がゆえ土日も仕事なことが多く、夫と休みが全然合わない生活でした。そのため、一緒に物件探しに行くことさえできず、「お互いの職場の中間地点となる〇〇市」という条件だけで土地勘もないまま、まず私ひとりだけで駅前の不動産屋に飛び込みで入りました。

「このあたりで、このくらいの予算で」とだけ伝え、十何件も資料を提示していただいた中から8件、その日のうちに半日がかりで内見しました。内見は不動産屋さんの車で連れていってもらって、何時間もかかって暗くなるまで街中をまわり、へとへとになったのを覚えています。
その8件の中から、私がBEST3を決めて夫に伝え、別日に夫がその3件を内見してひとつに絞り、ようやく賃貸入居が決定した、というなんともめんどくさい客でした。(今思うと、ほんとごめんなさい。)

こんなめんどくさい客にも、とても丁寧に親切に接していただき、若い営業のお兄さんの対応も気持ちが良く、その市の指定有料ごみ袋も束でそっとサービスしてくれました。
なのでこの時は、家賃の1か月分つまり8万円の仲介手数料に値することに不満はなく、お支払いして契約しました

私が求める住環境は、閑静な住宅街や自然や緑や
四季の美しさを感じられる場所が近くにあること。

仲介手数料は、内見の案内件数だけではないと分かってはいるものの

その賃貸で4年間暮らしたあと、職場の異動による事情でお隣の市に引っ越しすることにしました。この時は、ネットでポータルサイトをこまめにチェックして探し、「ここめっちゃ良い!」と2人ともが気に入った物件を発見し、そこに載っていた不動産屋さんに電話をして内見したい旨を伝えました。現地集合で内見(私たちは自分の車で向かった)し、場所も環境もとても良く、即決その場で入居を決定したのです。いわゆる1本釣りです。

家の裏が広い公園で、桜の時期はとてもキレイ
緑や花が多く、南北が公園と空き地のため風通しが良い。
袋小路になっていて家の前の道路は交通量が少ない。

それぐらい物件は良かったんですよ。だがしかし、なんかね。その不動産屋さんの対応がね。。。どうにも私たちには合わなかったんですよ。人と人なんだから相性とか雰囲気とか、感じるものは必ずあると思うんだけど、いろんな言葉の端々に「ん?」てなってしまう営業の方。すごく上から目線な感じなんです。

そして正式契約のため店舗へ。そこでも当然のように家賃の1か月分(ここも8万円)の仲介手数料が契約書に記載されていました。う~~ん。。。腑に落ちなさが残ってしまう私。正直に「今回は、現地集合の内見でしたし、しかも1本釣りですよね。仲介手数料8万円は高いと思うのですが。」とサインをする前に言いました。サイン欄の上には、必ず「この契約に承諾します」的な文言が書いてあります。

「いえ、うちの規定では1か月分ですし、仲介手数料は内覧の案内件数だけで決まるものではありません。」と。わかりますよ、言ってることは。でもね。え~~い!モヤモヤするぐらいなら言うてまえ!!

私:「宅建業法では、居住用賃借の媒介報酬限度額は貸主借主双方から0.5か月分ずつで、合計1か月分が上限となっていますよね。貸主さんからは仲介手数料をもらっていないってことですか?名目を広告費とかにされているのですか?法律上、ただし承諾があれば上限1か月分までとなっているから、ここに一筆サインをすれば承諾を得たことになるという理解でよろしいでしょうか。それならばこの8万円の部分だけは承諾したくないんですけど。」と。

「えーーーー、ちょっとお持ちください(汗)。上に相談確認してきます。」と言って事務所の奥に行き、しばし待って戻ってきたときには、8万円⇒4万円に訂正されていました。こうして無事に0.5か月分で契約することができたのです。
庶民にとって、この4万円はかなり大きいので交渉してみて良かったと思っています。だって、4万円を稼ごうと思ったらどれだけの労働力がいることか!

4万円あれば、1泊旅行ぐらいいけるじゃない!

私のこの考え方って、不動産賃貸業界の方からしたらどうなんでしょう??迷惑な客?それとも普通?知り合いすらいないので分かりません。
ただ、こう思う人は少なからずいるのではないかと私は思います。

実は、夫も昔20代の頃なんとなく資格の勉強とかしてみようと思いたって宅建士の本1冊買って読み、試験受けてみたら受かったらしく、その時の免状みたいなのを見せてくれたことがあります。へ〜。
実際にそんな仕事をしたことはなく、ただ宅建士の資格を持っているというだけらしいですが。(覚えるだけだから簡単と言ってました。私は試験とか資格取得にそこまで興味ありません、知識としてあればそれでいいので。)

長々と書きましたが、あくまで一個人の私的経験談としてお読みください。ありがとうございました。


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