ひたすら書き続けると見えてくるもの。
仕事を納めてからぽっかり空いた時間。これまでになく、書くワークをひたすらやっている。
ところで、世の中には視覚で思考するタイプと聴覚で思考するタイプがいるんじゃないかと思っている。
私はどちらかというと視覚で思考するタイプ。例えば、それは文字を読むことだったり、書くことだったり。文字を追っていくと、頭の中の思考もトントンと整理されていく感覚が昔からあった。
だから、ちょっと前から興味のあったジャーナリングをやってみることにした。
吉田典生『「手で書くこと」が知性を引き出す 心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門』によると、ジャーナリングとは、あるテーマに沿って時間いっぱい書き続けるというワークのこと。それは「書く瞑想」だという。
ジャーナリングは単純に出来事を綴る日記とは違う。あるがままの出来事、そしてあるがままの感情を自由に書き続ける。
そして、ジャーナリングで大切なのは「考えない」ということ。
誰に見せるものでもないから、よく見せようと書こうとしなくていい。ただただ思いのままに書き続ける。
手を動かし続けると、次第に無意識へとアプローチできる。これが「書く瞑想」と言われる理由なんだろうな。
ジュリア・キャメロン/菅靖彦『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』でも、モーニングページというジャーナリングを基本的なワークのひとつにしている。
モーニングページは、毎朝起きた直後にノート3ページ分まで書き続ける。自己の意識をありのままに綴ることで普段の思考の型を越えていくのだ。そして、そこから創造性がひらけてくるという。
PCやスマホなど私の周りにはいつだって文字が溢れていて、たくさん惑わせるけど、私の内部から出てくる言葉はきっと自分の立つ場所を教えてくれるはず。
文字は自分の内面を客体化し、心を映し出す力を持っています。
私たちは文字を通して自分と対話することができます。それによって内省が深まり、気づきが生まれてきます。––––– 吉田典生『「手で書くこと」が知性を引き出す 心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門』
これから文字の力を借りて、
来年の抱負を考えてみようかな。
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