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グリシコを初心者さんに勧めたくない私の本音

皆様は何のトウシューズを愛用されていますか?


ショップでトウシューズを探しに来られるお客様(うちの会社は大人からバレエを始められた方が多くいらっしゃるのですが…)の接客も数多く担当させていただいている私。そこで感じたこと。
それは、

「グリシコ履いてる人多くね?」

…です(笑)

私もバレエ歴は20数年になりますので、今までに様々なトウシューズを履いてきました。この経験からの情報でしかないですが、私個人の見解としては初心者さんには特にグリシコのソール(足裏部分)が硬すぎると思うのです。
それを強く言いたい。ケガ防止のため、また、バレエ上達の近道のために…。(´・ω・`)

ちなみに私はブロックのセレナーデかソナタを高校生ぐらいからずっと愛用しています。その理由はこちら↓

【わいの足についてざっと!!】
①私の足は、タイプとしてはギリシャ型(人差し指が一番長い)で、
②厚みのある足で比較的出やすい甲、
③そして幅は割かし広めで、普通の靴でも側面が擦れてしまうことが多かったりします。
④また、足裏の筋肉が強めでもあるので、つま先を伸ばした時に甲が前に押し出されやすい。なのでシューズの形としても立体的なトウシューズが合う傾向にある。

まー。簡単にまとめるとこんな特徴があるので、その条件に適したシューズを愛用しています。(そのためか加工も全くせず、トウパッド着用のみで、傷もなく履き続けることができているので、自分の足にはそれが合っていると感じています)

ちょっと砕いてお話すると、私は足裏の筋力元からかなり強いので、トウで立つ分にはトウシューズがどんな種類であっても、力任せに立つ事ができてしまう足。言い換えればそれは体幹、インナーマッスルを使わずとも足だけで処理できてしまうというパワー解決型女子なのです…。(´・ω・`)アウターマッスル強しなのです。困った….。←
そんな足裏筋肉強めの私がグリシコを履いてみて思ったこと…、それは、
ソールが硬すぎてドゥミ(いわゆる背伸び状態)が全然できず、足裏が全く機能しなかったこと。これだったんです。
バレエ歴20年以上の足の裏が「ドゥミできない…」と悲鳴を上げたのです(;・∀・)正直、この硬さには私も驚きました。

専門的な用語が多くなってしまいますが、トウシューズはつま先立ちをするのですから、ただでさえ足に負荷をかけるものであり、筋力を要するものですし、場合によってはとても危険な履物です。つま先で立った状態から、そこで押し出された甲を落とさないようキープをさせながら、ドゥミをしっかり通して床に着地(アテール)する。このうねるような滑らかな足裏のムーブメントが、トウシューズの基礎であり、安全保護であり、そして美しさを生むのです。

↑トウシューズ各場所の名前と足の形のメモ↑

なので、初心者さんには特に私はソールの柔らかなトウシューズをオススメするようにしています。

グリシコは慣れてきてからで全然良いです。


それは本当になんと言ってもお客様の安全のために。

トウシューズはほとんどが海外製で、外人の足のために作られているような靴なので、

まずは“日本製”のトウシューズ

からスタートするのが良いと考えてます。
日本製のトウシューズは、はい。代表作はやはりチャコットさんです(゚∀゚)
例えばベロネーゼⅡとか有名ですよね。↓

あとは、私が愛用中のブロックさんの各種も、“比較的(グリシコに比べると)”柔らかめになるので、“バランスヨーロピアン”とか、その人の足の形にもよりますが安定感があって初心者さん向きなのかなーと思います。

さてさて。ちょっと長くなってしまったので今回はこれくらいまでにしておきますね。
トウシューズは本当に種類が豊富な分、そして高額な分、自分にあったシューズを探すのは本当に至難の業だと思っているので、私も仕事をする上でもっと詳しくならねばと勉強中の分野です。
我々バレエショップ店員もそれぞれの社内教育事情によるとは思いますが、トウシューズの知識に関しては特に国が定めているような公式な資格等もないので個々でスキルを磨いている人が多いのではないかと思います…。
なので店員さんのスキルに差が出てしまうのも正直なところ仕方がない…というのが現状なんです…。
それが悲しいので私はそーゆーところも変えていきたいのです….。(´・ω・`)←

また学びの進展や、書きたいと思ったことが出てきたらここでお話させていただきたいと思いますので、何かあればコメント頂けますと幸いです。
今回もお読みくださってありがとうございました♡


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