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新<彼女>の撮り方|#3


8年ぶりに女の子についてのエッセイを書くことにしました。

女の子のコンプレックスとチャームポイントについて、
女の子たちにとって、前向きになれる、自分が好きになれる本にしたいです。

今まで僕はずっと、自分のために生きてきて、自分のために写真を撮ってきました。
自意識を切り売りして、作品を作り、文章を書いてきました。
それらを否定するつもりは全くなくて、本当にありがたいと自分では思っています。

女の子に向き合えなさすぎて、その結果、今の自分の写真があるのは間違いがないんです。ありがとう、昔の自分。

そして僕は女の子を撮るようになり、スクールガール・コンプレックスという自分の中のモンスターのようなもの(怖いけどたいそう愛おしいもの)を生み出し、それは僕自身のコンプレックスなので、対峙して、結構浄化されてきました。

そうして、仕事でもいろんな女の子を撮るようになって、僕自身のコンプレックスはどうでもよくなってきて、目の前にいる女の子たちが抱えるコンプレックスが、気になるようになってきたんです。

カメラって、ある意味暴力的な行為で、撮られる女の子にとって好きじゃない一瞬も、勝手に切り取ることができるんですよね。って思うと、自分が怖くなってくる時があります。

だからこそ、目の前にいる彼女たちを、なるべく魅力的に撮りたいし、その写真を認めてほしいし、新しい自分を見つけてほしいし、また撮られたいって思ってほしいんです。

自撮りもいいけど、人から見た君って、こんなに魅力あふれてるんだよ、もしかしたらコンプレックス出ちゃってるかもしれないけどさ、そんなの僕ら全然気にならないよ、っていうか知らなかったよ、それより見てよこの笑顔、とっても素敵だよ。え? 歯が出てて嫌いだって? この八重歯、とてもチャーミングだよ。鼻が低いから横顔が嫌い? 素敵な形をしているよ。おでこが広い? だから元気に見えるんだよ。

撮る人と撮られる人の写真の見方のズレ。
それは仕方ないし、コンプレックスは根深いものだってことは、僕自身がよく知っています。
だからこそ、僕は写真を撮り続けたいし、女の子が抱えるコンプレックスを認めたいし、できればちょっとでも自分の魅力に気づいてほしい。

だから、
8年ぶりに女の子についてのエッセイを書くことにしました。

みんなにも読んでほしいですか?

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