夏の小さい訪問客たちの話。

こんにちは。あめ です。

とてもとても久しぶりの投稿…。
4,5カ月書いてなかった、いや下書きしては消し、また何か書いては消し、を繰り返して結局投稿せず、

8月。
早すぎ。
あと暑すぎ。

今日の投稿は、あまり精神疾患とは関係ないです。
あまり…というかかすりもしないかと(笑)

あ、読み進める前に注意をひとつ。
今回の登場人物(?)は、カニとかセミとかクワガタとか、人物じゃないけど、とりあえず虫含む動物たちと、若干の死ネタを含みます。
虫の写真は載せないし、死ネタ(…これ死ネタと呼ぶのだろうかとよく分からんのですが)も仔細な描写はしませんけど。まず私がガチでグロテスクなのが無理なので。

苦手だったらそっとウィンドウを閉じましょう。
だいじょうぶそうな人はそのまま👍


夏になるとやってくる方々。
あめ的夏の風物詩のお話です。

🍧

ざっくり言うと、毎年夏になると死に際のいきものがやたら家を訪れる。

ウチの玄関の前に

カニがいたり、
セミがひっくり返ってたり、
クワガタがひっくり返ってたり、する。

今日も帰宅したらセミがいてフリーズし、私も疲れていたのか

「なんでそこにいるの」

とナチュラルに話しかけた。セミに。

誰も聞いていませんように。動物に話しかけるのはクセでよくやってしまう。傍から見たら一人で喋ってる奴。動物からの返答はないので(エスパーではない)会話は一方通行。

今日のセミは後でもうちょい書くとして。
いつも思うのは、総じて超、場違い。ウチの玄関は一体何なの。

過去一番謎だったのがカニ。
なんせ近くに川はないし。
申し訳程度に水がちょろちょろ流れる側溝はそこら辺にあるにはあるが、カニがいたのは”ウチの玄関”、集合住宅の敷地内。
政令指定都市のはずれの住宅街、さして自然豊かでもなく、敷地内は人も歩けばバイクも車も通る。
小さき訪問客におかれましては、危なっかしいことこの上ない。踏まれるぞ。

それに集合住宅のため、同じ階にほかにもウチと同じドアが並んでいる。
そんな諸々の関門を突破してまで来て、他のお宅ではなくウチの玄関にいるとか、何かそういう訪問客を寄せる匂いでもするのかウチは。

あと謎なのが決まって訪問客は弱り切った状態で発見されること。
わりと死にかけ。完全に息絶えてはいないがめっちゃ弱々しい。


そんな我が家の人間たちは、私はセミに話しかけるし、父母も虫が大嫌いというわけでもない。コバエとか蚊とか、かのGは容赦なく叩きのめすが、何か弱っているいきものを見ると放っておけないタイプ。私も母もセミくらいなら手づかみできる(父は余裕)。
放っておけないけどよく知らないからできれば自然に帰っていってほしい感じ。

…まあそんな我が家の玄関にいたのも何かの縁、発見次第「なんか玄関にカニいたんだけど~」と、中にお連れする。猫さんは「ナニ~?それ食べられる~?」と興味津々。
うんとりあえず猫さんは食うな突くな。

カニ

…カニはこんな感じの子でした。種類とか全然分からないけど、目がつぶらでかわいい。

謎多しカニの応対。
見つけた日は、臨時カニハウス…もとい水を少し入れた虫かごの隅っこであまり動かず、「カニ エサ」でぐぐって米粒やかつお節を差し入れてみたり人間の方も恐る恐る、といった感じだったものの、一晩経つとガタガタと虫かごを揺らしながら中で駆けずり回っていて、

え、なんか元気。

数日後に家から歩いて2,3分の「申し訳程度に水がちょろちょろ」な側溝に帰しましたとさ。おしまい。
ちょこまか歩いて去っていった。大したおもてなしもできなかったが。

いやカニへのもてなしって何よ。

🍧

ただ、生きて自然に帰ってもらったのはこのカニくらいで、弱り切った訪問客はそのまま我が家で力尽き、ベランダに埋葬されることがほとんどだ。

家では長くメダカや熱帯魚を飼育していて、ベランダにある鉢植えのうちの1つが、魚たちがその生を終えた後の居場所となっている。

魚しかいなかったはずなんだけど、最近は何というか、多様性社会(墓地)と化し、色んな小さきものたちが眠っている。

このささやかな多様性墓地にいるのは、魚たちと、家で看取った…というと大袈裟だけど、玄関先で死にかけていたところを拾ったクワガタがなんだかんだ1週間生き延びてくれて、生き延びてくれたけどやっぱ力尽きそうとなった時に号泣したので私が。女子大学生もクワガタが死ぬってなったら泣く(セミにも話しかけるし変人と言われればそれまで)、そんなように看取ったいきものたちと。

そんな穏やかな最期を迎えられなかったいきものも、我が家の墓地にはいる。

🍧

玄関からの訪問もあるが、夏といえば猫さんが連れてくるお客さんも増える。
野生児(推定9歳メス猫)、狩りに年齢も普段のへそ天お昼寝も関係ない。

おさかなくわえた・・・なんて可愛いサザエさんテーマ曲のようにはいかず。以下ちょろっとグロ入ります。

半殺しのセミをくわえて帰宅、リビングで人間に見せびらかし、その場で食す。
これ毎年夏になるとしょっちゅうやってる(やめて)。

セミ率が圧倒的に高いが、他にも小鳥やらネズミやら。
一番反応してくれるのが父なので(私から見たらおじさんが悲鳴あげてるだけなんだが)、「おとーたん(父)に見せるから待ってる!」(口調はイヤイヤ期の幼児と予想)と父部屋で獲物をくわえたまま猫さんが佇んでいることもしばしば。

まだ父は帰ってきません仕事です。夜までくわえつづけてるのかソレ。てかもう死んでらっしゃるじゃん、埋葬するからこっちに渡してください口から離せ・・・!
…なーんて言っても聞かない。聞かないどころか猫、怒る。

「いや!あげない!あたちが捕まえたんだもん!」(予想)(口調はかわいいけどやってることがただの野生児)

押し問答の末どうにかそのお客さんを渡してもらい、埋葬する。
うちの手荒な猫がすみませんでした(深々)。どうか多様性墓地で安らかに…。

獲物を奪われた猫さんはこの後しばらく不服そうな顔をしておられた。

(※猫さんに関して。元々は野良猫で、怪我して行き倒れていたところを見つけ獣医に連れていったのが始まりで今に至ります。家の中で暮らしてもらうのが安全なのは百も承知なのですが、外に散歩に行くのが習慣づいているようなので、お外出たい要求された際はお散歩行ってもらってます。小一時間で満足してちゃんと帰宅します。ちなみに要求が通らないとカリカリを食べなくなったり謎のストライキが起きます(食べてくれ)あと暴れまくって破壊神になったり。)

🍧

こんな感じで、我が家の夏は訪問客が多い。

今日この投稿を書こうと思ったのも、夕方帰宅したら玄関先にセミがひっくり返っていたからだ。

なにしてんのと話しかけ、ひっくり返ってるしもう息絶えたか、まあベランダに埋めるかと思ってたらまだ若干足が動いていた。
指を差し出したらしがみついて来たので、そのまま手のひらに乗せて家に入ったのだが、猫さんが騒ぐ、セミが意外と動く、
つられて私も若干泡食って、猫さんに「待ってちょっとどいて道開けて!」セミに「外出るからじっとして頼む飛ばないで!」とまた話しかけ。
セミからしたら、羽ついてるのに飛ぶなとか酷な話。

どうにかセミとベランダに出て、手のひらからベランダの柵の上に移動させた。

またこてっとひっくり返っちゃうかな、猫さんに襲われないように公園の茂みに連れていこうか、と束の間逡巡していたら、さっきまでひっくり返っていたセミはどうにか力を振り絞って飛んで行った。

飛べるやん。

地上でのセミのいのちは短いとよく聞くが、今日のセミはどうしただろう。
変な人間に話しかけられたり、猫に襲われたりしていないといいけれど。


小さい訪問客がやってくる。
夏ですね🍧

最後まで読んでいただきありがとうございました。
感染症にも熱中症にも、どうかお気を付けて。
ではまた(^^)/~