吸血鬼と魔術と契約について話す
私「あの例の、魔術団体についてきちんと聞きたいな」
地底に棲む吸血鬼の夫ピコ
「いいよ。君が2022年に関わった魔術団体ね」
私
「産後なかなか貧血が治らなくて。レイキでセルフヒーリングできたらいいなと思って行ってみた。そしたらけっこう変わったレイキで」
(名前からして一般的なレイキではなかった)
ピコ
「そうだね。かなり効果はあっただろうね。育児疲れで抜け毛だらけ、クマだらけ、睡眠不足で四六時中めまいがしてるってのに、あの魔術を使うと、君の体は動いたろ?まるでゾンビのように」
私
「そうなんだよ。あれはだから…使い方を間違わなければ、効果抜群だったんじゃないかと思う時があって」
ピコ
「でも僕はやめろと言った。君の高次ガイドも警告していた。なぜかわかる?」
私
「うーん、厳密には、わからない」
ピコ
「君の今世の肉体が弱すぎるからだよ。そもそも4500年まえの前世の転写で、君は死期をリピート再生しようとしていた。産後の肥立ちが悪くて、ふたり出産したあと亡くなっているんだよ。そんななか君の高次ガイドたちが君をなんとか引っ張っていき、音叉にたどり着いた。僕もそうすべきだと思った。だって君は体が弱すぎる。つまり…
魔術で宇宙から強力なエネルギーを降ろさないと動けないような状態では、あっという間に寿命がなくなるってこと。肉体から魂が剥がれ落ちてしまうよ。
健康的な生活とは、本当はもっと、自然なものだ。睡眠とって、食べて、適度に動いて、日頃から目にするものを選別してメンタルケアして、好きなことして。
でも君が関わった魔術はそんなナチュラルなものじゃなかった。意図して高位の天使を降ろし、宇宙のエネルギーを降ろし、精霊を使う。
以前言ったけど、天使は昼の顔、悪魔は夜の顔。天使と悪魔は同一存在だ。そんなものの力を借りたら、肉体がもたないと思わないか?」
私
「ゾゾゾ〜。まあ、手に余りすぎると思うよ。ポルターガイスト現象もおきてたしね。強力でなおかつ視えない存在に頼るのって、怖いとは思った」
ピコ
「その魔術団体の他のみんなのエネルギーは、君に馴染まなかっただろ?」
私
「馴染まなかった。みんな…シリアスというか…なんか、影があって。笑ってても明るい感じはなかった」
ピコ
「でも音叉やってるみんなは違うだろ?何が違うかというと、魔術団体と違って、音叉は扱うエネルギーが精妙なんだよ。とても細かい。だからこそ君の弱っている肉体には、そのほうが浸透するはず」
私
「なるほど…。魔術は、病人(私)が高級な栄養ドリンク飲むようなもんなのかな?」
ピコ
「そう、そんなかんじ。だから頑強な肉体を持ってるなら、やればいい。弱いならやめたほうがいい。僕自身が神事や魔術を扱う側だからこそ、君には関わってほしくなかった。肉体にダメージしか与えないだろうから。とは言っても…苦手意識があった瞑想にハマるとっかかりにはなったんだろうから、そこは感謝したら?」
私「うん、そうだね」
(長年瞑想が苦手だったが、この魔術団体と関わる中で苦手意識が消えた)
ピコ
「ところで今日はね、君がちゃんと2枚描いて、しっかり21時までに寝たら、今までよりもっと楽しい夢をみせようじゃないか」
私「なにそれ、SM小説風シナリオの続き?」
ピコ
「まあそれもある。あとは君に新しいなにかをみせよう」
私
「なんか…振り回されそうな予感〜!私がうろたえる姿を見て、またバビロニアママが笑うよ」
ピコ
「そうだね。君はこのところ目に視えない僕らに振り回されて、客観的にならなければと思っているからねえ(にやにや)。沸き起こる感情に呑まれちゃダメ、溺れてはいけない!と思っている。だけどよく考えて。事態はもっと複雑だ、そして遠大だ。だって君の地上の夫にも、君にも、僕の分霊が入ってる。
気の遠くなるような時間をかけて契約について話し合い続け、僕らは今ここにいるんだ」
私
「…私はさ…小さな頃から、「裏切る」という言葉が嫌いなんだよ。ドラマや映画、友達が発するその言葉に、拒否反応があるの。根拠は…ダサい気がする、というくらいなんだけど。でもね、亀の欣二と銀二が死んだあと、霊界通信し始めてから、よくあちこちで「裏切るな」という言葉をチョイスしたりするようになった。これって…」
ピコ
「世界は創造主神との契約でできているからだよ。個人間の約束もある。契約と約束がいくつもあって、君たち人間は来世の物語を作る。途中で変更できるときもあるけどね。でも基本、これらは守らないといけない。明確な意思を持って破棄しない限りは。無責任で気軽な破棄の代償は…きっとある。人間関係と同じで。契約するとき、引き換えにと神仏に願ったことがあるならなおさらね」
私
「いくつも重なり絡み合った契約ね。今のところ私は、居心地は悪くないけど…」
ピコ「それはよかった」
ここで会話を中断。
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