イタリア生活5年、初心に還る

今年の2月でイタリアにきて5年が経った。
まだ5年されど5年。
我ながら大きなトラブルもホームシックもなく
よくここまで呑気に暮らせてきたなと思う。

まぁホームシックについては、両親が他界したことで実家がなくなり帰る場所も帰らなければという義務感もなかったので（一人で暮らしていた大好きな祖母のことはいつまでも気がかりだったけど、その祖母も昨年他界した）
もうここで暮らすしか選択肢がなかったのが良かったのだろう。
伊人の友人達はよく私の順応性の高さに驚いていたものだ。

アカウントを作って放置していたnoteを開いたきっかけは、インスタグラムで知り合った伊人男性からインタビューを受けたこと。
私は現在料理を生業にしているのだけど、簡単なパスタを一緒に作りながら私のイタリア生活についての話をするという企画のものだった。
彼の誠実な人柄も手伝って、動画は自分でいうのもなんだけどいい感じに仕上がった。

それはさておき、このインタビューが自身のこの5年間のイタリア生活を振り返るいいきっかけになった。

移住、結婚、2度の出産、新しい仕事。
振り返れば実りの方が圧倒的に多く、楽しい5年の歳月だった。そしてこれからもそうであって欲しいと思う。

2人の子どもを育てながら、フルタイムではないけれど自分の仕事をして、尚且つ家のことをこなすというのは、多くの母親がそうであるようにそれはもうめまぐるしく、1日があっという間に過ぎていく。
毎日がこんな風に過ぎて、そしてあっという間に5年が過ぎてしまった。
でも、こんなに宝物みたいな日々を、ただぼんやり眺め過ごすのはやりきれない。
彼のインタビューを通して、たくさんのあたたかな感情を思い出すことができ
そしてそれを形に残したいと思い、それで私は今これを書いている。

私からみたイタリア、私が触れた人々
いいことも悪いことも
つらつらと書き留められたらと思う。

イタリア生活5年目の、新しい一歩