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私の名前の由来

私の名前

私の名前は、66歳で突然死んだ親父がつけた。

画数など考えてはいない。

ただ、野球観戦が好きで、
水島新司氏の漫画『野球狂の詩』に出てくる
水原 勇気(みずはら ゆうき)からとったそうだが、
ゆうきだと男の子と間違えられてしまうと思い、
ゆき にした。

「き」の字は母の名前の漢字をとったのだが、
「ゆ」の字は誰もいない。

親父に尋ねたところ、
「適当につけた。特に意味はない」
と言われ、小学1年生の私はわんわんと泣き喚いた記憶がある。
由来もクソもない。

それ以来、人の名前とはとても重要なものなのだと悟った。

息子の名前

私には、父親のいない息子がいる。
彼の名前は、妊娠が判明し(その時点で妊娠4ヵ月間近)
初めてエコー写真を産婦人科でもらい、私がすぐにつけた。

男の子でも女の子でもいいように「みずき」
「き」の字は、母と私の漢字から。
「みず」は瑞々しく生きてほしいとの願いより。

「みずき」という名前自体は、
中医学で基本となるのが「気・血・水(き・けつ・すい)」の3要素。
どれかのバランスが乱れると、体調不良が起こる。
そこから「水」「気」のバランスがとれるように、と思って名付けた。

今思うと、「血」を選ばなかったのは、
血で悩まされるのがほとんど女性なので、
どこかで男の子だと悟っていたのだろうかと思ってしまう。
男の子とわかったのは、名付けた翌月に行った羊水検査の結果、
染色体がXYと書いてあったからである。

わざわざ羊水検査をしたのは、羊水検査で異常があれば、
出産は諦めるというのが母との約束だったからだ。

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堕胎する予定だった気持ちが180°変わり、母親や親戚の反対を押し切った。
数ヵ月先には新店舗の薬局長になることも決まっていたのに、
人事を最初から考え直させてしまったことは、前職には申し訳なかったと思う。

どうしても、今産まなくてはいけない理由

この機会を逃してはいけない理由は二つあった。

一つは、私には多分最初で最後のチャンスだった。
20代の頃、子宮筋腫と卵巣嚢腫の手術をし、子供が出来づらい身体だと
思っていた。

手術歴があるため、予定帝王切開で38週3日で出産したが、
妊娠中に35歳の誕生日を迎え、高齢出産になった。

また、メンタル(社交性不安障害。既往:うつ病)、
出産の前年にはてんかん様発作で、職場で泡を吹いて痙攣した歴があり、
救急車で慈恵医大に運ばれた。
超ハイリスク出産である。

二つ目は、私は一人っ子で、親父が死んだときの相続で揉め、
父方との親戚とは絶縁。
母方の親戚がわずかにいるだけで、友達も少ない。

もし、母が死んだら、私はひとりぼっちになってしまう。
そして、私が死んだら誰が気づいてくれるのだろう。
そんな恐怖があった。
だから、血の繋がった家族が欲しかった。

男は所詮赤の他人。子供の父親でこりごりだった。

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結局相手には言わぬまま出産し、未だ『未婚のシングルマザー』だが、
後悔はない。

そして、妊娠がわかってすぐに名付けた名前も悪くなかったと思う。
保育園では、お友達や先生から「みーみ」「みずきくん」と呼ばれ、
楽しんでいる彼を誇りに思う。

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