源氏物語にみる「花沢さん問題」とは?花沢さんを見くびるなよ?!

「花沢さん」と言えば、日本人なら誰もがあの女の子のことを思い浮かべることでしょう。
サザエさんに出てくる、ダミ声の花沢不動産の一人娘、あの花沢さんですね。

私は常々、「なぜ、花沢さん、または、花沢さん的な存在の女の子は、こんなにも理不尽な扱いを受けるのか?!」と考えていました。
できるものなら政治家になって立候補し、「花沢さんの名誉回復を!」と声を上げたいくらいなのです。

そして、源氏物語にも花沢さん的存在の「近江の君」という女性が登場します。

この記事では、花沢さん問題とは何か、近江の君とはどのような女性なのか、についてご説明したいと思います。

■花沢さん問題とは何か

花沢さん問題とは、一言で言うと「花沢さんは素敵な女の子なのに、なぜこんなにも理不尽な扱いを受けるのか?!」という問題です。
詳しくご説明していきましょう。

■■花沢さんはこんなにも素敵な女の子なのよ!■■
あなたの周りでは、花沢さんはどのような扱いを受けていますか?

「ブス」
「ダミ声がうるさい」
「うざい」
「しつこい」
「カツオに惚れてるけど、相手にされてない」
「モテない」

などなど、最低レベルの扱いではないでしょうか?(まぁ、確かにそうなんですけどね。)

しかぁし!!そればっかりじゃなぁぁぁい!!
花沢さんは、とっても素敵な女の子なんです!!

よく考えてみてください。花沢さんの行動や性格を。

「行動力がある」
「賢い」
「気遣いができる」
「さっぱりした性格である」
「かおりちゃんや早川さんをひがむことなく仲良くしており、友達も多い」

確かに、存在感のある鼻を持ち、ダミ声で声が大きく、ちょっとおせっかいなところがあるかもしれません。

しかぁし!
カツオのことを何かと助けたり、かおりちゃんや早川さんと協力したり、とーちゃんの財力で気前よく奢ったり、大変懐の深い女性です。
何より、性格がイイ。
普通の女の子なら、自分と違って男子にちやほやされているかおりちゃんや早川さんのことを、妬んでしまうはずです。
しかし、彼女たちともちゃんと仲良くしていますし、友達も多く性格の良さがうかがえます。
さらに、行動力もあり気遣いもできる、大変頭の良い女の子です。

花沢さんのような女の子を嫁にもらえば、家事や育児をしっかりとこなし、夫の仕事を理解し時には立て、自分も働いて自立した経済力を持つ、そんな素晴らしいお嫁さんになるに違いありません。

そんな花沢さんの素晴らしさに気づけない男は、バカなのです!

■■なぜ花沢さんはこんなにもひどい扱いを受けるのか?■■
では、こんなに素晴らしい女の子である花沢さんは、なぜ理不尽にひどい扱いを受けるのでしょうか?

それは、男どもが女の子にくだらない「レッテル」を貼るからです。

「女の子は、おしとやかでやさしい」
「女の子は、気が弱い」
「女の子は、かわいらしい」
「女の子は、ピンク色とかお人形とかお花が好き」
「女の子は、男に逆らわない」

などなど、くだらない決めつけをし、それに当てはまらない女の子に「モテない」「ブス」などとレッテルを貼るのです。
くだらない、最高にくだらないことです。

何を隠そう、私自身が花沢さん的存在として、ずっと生きてきたからわかります。
単に、私がかおりちゃんや早川さん的な存在になれなかったことに対する、ひがみかもしれません。
しかし、世の中の「花沢さん的存在への理不尽な差別」は、明確に存在します。

そして、このようなくだらないレッテル貼りは、小学生や中学生までならいざ知らず、大人になった今でも存在します。
悲しいことに。
バリバリ働くのが男、女は男の三歩後ろを歩け、子育ては嫁任せ、などという男性に、勘違い野郎が多い気がしますね。

※まったくもって私の主観です。偏見です。(o_ _)o))

■源氏物語における花沢さんは「近江の君」


源氏物語にも、花沢さん的存在として「近江の君」という女性が登場します。

近江の君は、源氏の親友でありライバルの「頭中将」が、適当に身分の低い女に産ませた娘です。
天皇に輿入れさせるための駒として、後になって頭中将が引き取りました。

平安時代には、おっとりとゆっくり話し、主張をせずおしとやかにしている女性が良しとされていました。
しかし、近江の君は、早口でまくしたてる大変やかましい女性でした。

頭中将の娘には、近江の君の義理の姉にあたる女性で、天皇の奥さんの弘徽殿女御がいました。
近江の君が、女御の女房(侍女)として出仕する際にとんちんかんな和歌を贈り、周りから失笑を買います。
さらに、あろうことか「お便所掃除でもなんでもします!」などと言う始末。

ですが、近江の君はよく見ると可愛い顔をしており、頭の回転が速く賢い女性です。
それなのに、自分のプロデュース方法を間違えただけで、周りの人から遠巻きにコソコソ、クスクスされるハメになってしまうのです。

優雅な世界の源氏物語にも、花沢さん的レッテルを貼られてしまった女性がいたのですね。

■結論:カツオはクソ!

 
最後に結論を申し上げますと、「カツオはクソ」、ということです。
だいたい、いつも勉強さぼって、人のこと馬鹿にしたことばっかり言って、姑息なごまかしばかり使うカツオが、私は嫌いでした。
(カツオファンの方、ごめんなさい!)

そして、あろうことか、花沢さんのことを馬鹿にして!何様だ?!
そもそも、何で花沢さんはなんでカツオなんかに惚れてるのさ?!

きっと、花沢さんは、将来イケメンで財力のある、カツオなんかよりよっぽどいい男をゲットします。
そして、旦那を盛り立てて自分もしっかりと活躍し、良い人生を歩んでいくことでしょう!

「いや!そうじゃないだろ!」「もっと他の見方もあるぞ!」などなど、みなさまのご意見をお待ちしております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!