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多様性を受け入れて、調和するのが一番のエコロジー。それは子育ても同じ。

みなさん、こんにちは。マタニティリープ 主宰の渡辺有貴です。夏休み真っ只中ですね。先日の夜、C.W.ニコルさんの森の番組を少しだけ見ました。その中で、森の「多様性と調和」というキーワードを聞いて、人もまったく森と同じだなあと感じました。今日は多様性と調和を題材に、子供の生きる力につながる子育てについて考えてみたいと思います。

前提:誰一人同じ人はいない
一人の人を見てみても、とても多様です。真面目なだけではなくて、ウィットに飛んでいたり、セクシーだったり、面白かったり、せっかちだったり、人は自分の中に相矛盾するようなものも併せて多様性を抱いています。そして、この自分は嫌い、この自分は好きということを極度に感じていたりすると、嫌いな自分を変化させたり、隠したりということに意識が向いたり、力をかけてしまいます。多様な自分を知り、それが表に出ることを許して、そんな自分も自分だなあと自分の一部にしてしまえば、隠そうとしていたエネルギーがかからないので、エコロジーなんじゃないかと思ったりします。子育てもそんなふうに思って、日頃子供に関わっています。

自分の中の多様性と社会の多様性
多様性というと、ダイバーシティやインクルージョンといった組織や社会の取り組みとしてもよく使われる言葉です。人種や性的な指向、違いを認めながら共に創り出していこうとする動きや流れはますます強くなりますが、それは自分の中の多様な側面をどれだけ受け入れているかということとつながっているのではないでしょうか。まずは、自分の多様な側面を認め、受け入れること。それがダイバーシティの一歩なんじゃないかと感じています。
そんな視座で子供の社会について考えてみると、嫌いな子がいるなあと思っても、嫌いと思いながらも付き合ったり、何かに関して協力ができるには、自分自身の多様な側面をどれだけ受け入れているかということがベースとなっているのではないかと思います。まさにドラえもんの世界観ですね。

親が感じる子供の多様性
親がこんなあなたはダメだ、こんな部分はよくない、ここは直した方がいいと、子供のためを思って、言ったりすることがあります。例えば、だらだらしていたり、マイペースだったり、やるということをやらなかったり、私も言いたいことは山ほどあったりします。そして、実際に子供にそう言ったりしています。特に自分の価値観と真っ向から対立するような子供の性格や行動に口を出したくなりますよね。喧嘩にもなります。そこで、口を出してはいけない、我慢しないといけない、もっと寛容になって見守らないと、と思うのは、私にとっても苦しいことなので、思ったことは結構口にして言っています。ただ、私のいうことを聞かなければ受け入れない関係ではないことは確かです。きっと、そういうことがあると、子供はそんな自分の一面を隠したり、恥じたり、自分に欠陥を感じたりしてしまうかもしれません。そしてそれは大人になっても続きます。大事なことは、喧嘩をしても、なんだかんだ言ったとしても、つながりを感じられているかということなのです。

自己受容は自己表現から
コーチングをしたり、受けたりする経験から、思うことがあります。それは、どんな自分だったとしても、そんな自分もいるなあという自己受容の感覚が生きる力の土台になるということです。自己受容はその人のらしさだったり、その人の力だったり、その人が世の中で放つインパクトにつながっています。そして自己受容とは、子供の頃からどれだけどんな自分でもそういう自分を隠さず、そのまま振る舞ったり、表現してきたかどうかによるのではないかという仮説を私は持っています。なんだかんだいったとしても、親としてできることは、その子の多様なあり方や振る舞いを表現させてあげること。苦言も言ったとしても、そのあとで普段と変わらないお互いに好きだなあと感じられる関係に戻れている安心感や安定感が大事なんじゃないかと思うのです。その安心感や安定感は親でなくても、祖父母や近所の人であってもいい。できれば、たくさんの経験のなかでそういった変わらないつながりが感じられることが、子供の生きる力につながっていくと感じています。

ということで、そろそろ私もお休みに入ります。普段自分のことは一番優先できていないので、読みたかった本を読んだり、だらだらしたり、いつものモードとは違う時間を楽しみたいと思います。みなさんも、いい時間をお過ごしください。



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