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昭和生まれの親がタブレット教材から令和の学びについて考える


こんにちは。マタニティリープ主催の渡辺有貴です。先日は子供が進んで学ぶ自己学習について記事を書いてみました。その中でRISUという算数に特化したデジタルタブレット教材についても書いたのですが、ちょうど試してみて1ヶ月経ったので、その感想をまとめながら、子供の個性や学びのタイミングについて考察してみようと思います。子供の個性はみんなそれぞれ違うのですが、学びのスイッチというか、親が子供の学びをどう応援していくかの参考になればと思います。昭和生まれの私ですが、これから進化するであろうデジタル/タブレット教材について、子供の学習を通じて見えてきたこともお伝えします。

子供の個性と学びのタイミング
うちには小学校4年生の長男と5歳の年長の次男がいます。長男は算数が得意で、学びのスタイルとしては、紙に鉛筆で書いて勉強するより、タブレットのようなインタラクティブな学び方を好みます。横で見ていると、答えの出し方も積み上げより直感的に解いていくようなタイプです。直感的に浮かんだ答えを式や単位を使って説明する作業が面倒だと感じるようです。小学校低学年から将棋、囲碁、チェスなどをやっていて、今もiPadで対局したり、大会で入賞したりしているので、数的なセンスは鍛えられているのではないかと思います。家族で将棋はできる人はいたとしても、囲碁やチェスをできる人はいません。将棋ウォーズや囲碁ウォーズ、Chess Herozといった人工知能を使った対戦型アプリがなかったら、ここまで興味を持って強くなることはなかったと思います。長男にとってはタブレットで算数を学ぶということは、将棋などをアプリで行うことと、さほど変わりがないことなのかもしれません。
一方、次男は数字は読んだり書いたりするものの、まだ文字も読めません。(数も文字も教えていません。)来年小学校に上がりますが、私はそれでいいと思っています。以前のnoteの記事「獣身を成して後に人心を養う」 福澤諭吉 家庭教育のすすめ
https://note.com/maternity_leap/n/ne67e3e640276
にも書いたのですが、7歳ぐらいまでは思いっきり体を動かして、読み書きや計算は体ができてからで十分だと思っています。

RISUを渡してみた
そんな二人にモニターとしてRISUのタブレットを渡して取り組ませてみました。
長男にはRISU算数 https://www.risu-japan.com/lp/nab.html
次男にはRISUきっず https://www.risu-japan.com/lp/nab-kids.html
(1週間のお試しキャンペーンがあるそうなので、ご興味のある方はクーポンコード「nab07a」を入れて申し込みしてみてください。)
長男が取り組んでいるRISU算数には低学年・高学年 合計94ステージがあり、1ステージ(学習の単元)には、およそ75~100問の問題が入っているとのこと。新しいもの、ゲーム的なものが大好きな長男は、この1ヶ月で3つのステージをクリアしたようで、私のメールアドレスに進捗が届いていました。RISUでは、このステージクリアのスピード(問題を解き進めた量)と料金が比例しているのが特徴のようです。
1ステージ未満/月クリア:ゆっくり学習 月額0円
1.2ステージ/月クリア:少し速いペース 月額980円
1.7〜2ステージ未満/月:学校の1.3〜1.5倍速(利用者の平均速度) 月額2,980円
2.5ステージ/月クリア: 学校の1.9倍速 月額5,480円
3ステージ以上/月: 学校の2.3倍速 月額8,980円(上限金額)
となっています。
(https://www.risu-japan.com/price.html より)
ということは、うちの長男はこの1ヶ月で学校の2.3倍速で学びを進めていたことになります。これは特典ポイントを集めてiPhoneと交換したいからなのか、ゲーム感覚で楽しんでやっているのかはわかりませんが、1年ぐらい継続して行ったら、小学校で学ぶことは自習してしまうということになります。私自分が小学校時代にくもんをやっていて、進捗が早くて先取り学習していた記憶があるのですが、タブレットは好きな時に学べて、すぐに答え合わせが自動でできる、しかも間違えたところや苦手なところは忘れる頃に繰り返し出題してくれるので、効率的だなあと実感します。ちなみにくもんは教室に通いで1教科あたり月額7,500円前後だそうです。長男の友達は結構くもんに通っていたり塾に通っているようですが、うちの子は通いの塾には全く興味がなく、遊ぶ時間がないから行きたくないそうです。
一方、次男はというと、2つのステージをこの1ヶ月でクリアしました。30ぐらいまでの数を数えたり、インプットしたりする問題でした。時々RISUやる?と促してみましたが、全く乗り気ではなく、お兄ちゃんがやるのをみて、気が向いた時に一緒にやったり、お兄ちゃんがやることをこなすとゲームができるので、自分も同じようにRISUをやってゲームをしようと思い、やってみたようです。(笑)問題が単純すぎて、反復がつまらないみたいなので、こういった数のデジタル教材はやっぱり小学校に入って、2年生か3年生ぐらいからかなと感じた次第です。

実力試しの算数検定
まだ始めて1ヶ月のRISUですが、まだ利用していない試してみたいサービスがあります。それは、RISU算数の学習データから実力を自動分析し、子供の学力に見合ったレベルの算数検定の階級を判定してくれるもの。目安となる学年が実際より上の算数検定の階級に合格することで、受検費用が0円になるおトクなサポート制度もあるので、先取り学習を行うにはとてもいい仕組みです。うちの長男はゲーム感覚や挑戦できる教材に燃えるタイプなので、もう少し継続して、算数検定にトライしてみるのもいいかもしれないと思っています。学校でも表彰されるので、長男はきっとやりたがるのではないかと思います。(以前低学年の時に算数検定の過去問を買ってやってみたこともあるが、味気のないドリル的な感じなので、響きませんでした。)
詳細はこちらに載っています。
https://www.risu-japan.com/kentei-risu/

学びの未来
以前から反転授業という方法があるのは知っていました。自宅でタブレットなどを活用して学べることは自分で学び、学校ではわからないところを教えてもらったり、友達と協働することをベースに学びを深めたりプロジェクトを行なったりするアプローチです。新型コロナウイルスの影響からオンラインや自ら学びを進めていくことに注目が集まっている中、反転授業が現実に起きています。そして、子供の個性に合わせて、学びの形態も多様になってきたように感じます。休校期間中に学校から配信してもらった授業動画も先生方の努力のおかげで、学びを進めていく助けになりました。一方でYoutube世代の子供達には、通常の授業を動画にしたもので学びを進めていくというのでは、物足りなさも感じているように思います。今回のRISUには有名大学のチューター先生の動画が配信されるのですが、なぜか子供たちは全く見ていないようでした。褒めてくれたり、励ましだったり、解き方の動画だったりするのですが、なぜか見ないのです。昭和や平成の時代にも学習塾の名物先生の授業が配信されていましたが、それは個性的な先生の授業が面白かったり、教え方の体系に定評があったりすることが魅力でした。また、zoomのようなビデオ会議のシステムも当たり前のように使われつつあります。私も毎日zoomを使って仕事をしているので、その使い勝手の進化を目の当たりにします。休校期間中、友達とzoomでつなげて一緒に宿題をしてみる試みをしてみました。ちょっとは進みましたが、学びを進める仕組みとしてはイマイチで、チャットでふざけあっていました。会えない友達に会えるのはいいですが、ビデオ会議で学びを深める仕組みについてはまだまだこれからと言えるでしょう。
インタラクティブなAIを活用したデジタル教材とともに、動画やビデオ会議のシステムが学びの中でどう活用されていくのか。そして同時に紙に書いたり、本を読んだり、圧倒的に少なくなっているものもあります。引き続き、親としても試行錯誤で好奇心を向けていきたいと思います。

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