『十余年』 貴女の括る 歳月に 揺蕩う気持ち 文字にし難く

こんなに時が経ったねと葉書に踊る文字。郵便受けで見かける度に、歳月の中の諍いを想起する。嫌いにはなれないけど、筆を取るのはまだ早い気がして、文字を見つめてそっと置いた。時が来たら会いに行くよ、と思いながらも。