夕方、私だけの青空と共に小雨の畦道を歩いた。バナナを求めて。帰る頃には辺りは真っ暗で雨も止んでいた。代わりに、切り損ねた鷹の爪みたいに薄〜い月が浮かんでいた。雲がかかると月蝕みたいに見えなくもない。平日の夜自分の足で歩くことは滅多とない。(これは、きっとご褒美)と思うことにした。
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