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【企画参加】#雨と6月とワタシ

6月が始まった。

雨の日がすこしでも楽しくなるように、
楽しい思い出を羽織ったゴアテックスの合羽を着る。

相棒は、目を引く鮮やかな色の傘と地味色のレインシューズ。
はげしくうねる前髪を時折かきあげながら、
水溜りをちゃぷんちゃぷんと歩いていく。
お宅の塀にはカタツムリ。
久々に見て昔飼っていたカタツムリを思い出す。

子供の頃を思い出しながら歩く時、
ワタシは一体何才だろうか。




「雨がすごいから、送っていってあげる!」の一言に、戸惑いながらも嬉しさを隠しきれない。

雨が嫌いなわけじゃない。
でも、好きでもない。
どちらでもない。

そんなワタシの中に、誰かの心が揺れた振動が伝わって、トクンとする。
濡れずに帰宅したことよりも、そのやり取りが何より嬉しい。


小さな心を抱いたまま、眠りにつく夜。
案外悪いものではないなと雨について考える。


雨上がりの朝。
またいつか降る雨を想い、合羽を羽織る。

あんこはるかの寄せ書きRADIOに寄せて。

とい。