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コイン・チョコレート・トス / 猿荻レオン

ふりかえると彼女がやさしく目を細め微笑んでいた。そんなラストだった


秋の風がさらさらと心地いい
ウォルナットの少し古びた机に置かれた一冊
1ページづつやさしくめくる

ていねいにゆっくりとモノガタリは歩いていく

窓から急に風がこぼれてきた
左から右へとページが流れていく
そんな展開が待ち受けているストーリーだった


これから先も彼女から笑顔が消えないでほしいと願いたくなる
そんなやさしいラストだった

一冊をとじる
ふっと息を吐きやさしく瞼をおろす

そこには彼女がやさしく目を細めて微笑んでいた


作者のまえがきに、ノンフィクションとフィクションで構成されていると綴られている。どれがノンフィクションでフィクションなのか?そんな無粋なことが横切ろうモノなら

冒涜だね、ソレは。


ふりかえると彼女がやさしく目を細め微笑んでいた。
彼女はワタシに言った

幸せよわたし



◻︎読み終わって無意識にみてしまった『幸子さん』の微笑み。そんなふうに想像してしまうストーリーでした。見出し画像は 猿荻レオンさん の画をおかりしました


数字の謎解きとともにモノガタリを読みすすめていく。モノガタリへの想いはヒトそれぞれ。ソレでも、数字の謎解きの答え合わせができたことは あとがき のおかげ。

noteに寄せられるコメントも読みました。作者の猿荻レオンさんは愛されているヒトなんだなぁと。『幸子さん』の微笑んだやさしさ(ワタシが勝手に想像した幸子さん)とかさなりました

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