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夏が終わるのは。それが最後と言うから

今年最後の花火がやってくる
これで夏も終わりだね

そうだ
カレも歌っているじゃないか
真夏のピークが、とね

真夏のピークは本当に過ぎたの?
けれど夏はまだ終わってないよね

それならば走らせようじゃないか
なにを走らせる?

はやる気持ちを落ち着かせ
颯爽と車に乗り込む

海へ





無理、無理、無理。無理でした。颯爽と海へ車を走らせたい!という気持ちは、やはりわたしには憧れで終わる妄想の夏。

わたしの住む街では9月のおわり頃、大きな花火が上がります。引っ越して数年はそれを部屋からふたりで眺めることが恒例でした。月日は経ち、お互いのとてつもない忙しさに「花火」は仕事中に空を見上げるに変わっていきました。そして、今ではひとりでそれを楽しんでいます。

大勢の友達と見に行った花火。そして親友とその息子、3人で手を繋いで見た花火。家族と一緒に見る花火。3年ほど上がらなかった花火。そして、やっと再開した花火。そして、そしての今。

今年の花火もひとりで。それでも、「ひとり」ではない今。



とらふぐ子さんの「青い車」。
とても、とても素敵な夏の青さと友だちが描かれています。わたしも「夏、颯爽に車を走らせました」とnoteで綴りたい!と、このとき拝読して熱く誓ったのですが。妄想の夏で終わりそうです。

されどもとても「夏」を感じることができた夏

いつまでも追い続けたい青さとは、空の青さのソレ、そして親友と過ごす大人のアオさ。真夏には「青春」のコトバが最高に似合う。夏を過ごした若者も、そして何年経っても色褪せることのない大人にも。

夏は店じまいするとしよう
冬の開店準備をしたい
夏の9月はもうおしまい


◻︎見出し画像は 「ミオ/mioarty」さん の画をおかりしました

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