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C-002 子育てに悩まないために持つべきモノとは?

子育ての悩みは尽きない!年齢や性別でも違いはありますし、ましてや、個々それぞれが違った個性を持って生まれてくるわけですから、通り一辺倒の子育てでは難しい…。

この記事では、悩みつつも、自分なりの答えを持ちながら、愛する子どもと向き合っていくことができるよう「そもそも子育ての目的」について書いています。

様々な子育ての悩みにも、これを持っていることで、年齢性別に関わらず、どんな個性にでもシンプルに子育てに取り組むことができるとわたしは信じています。

これは、わたしが子育ての中で失敗したり後悔したことをきっかけに取り組んだ、個育て研究の答えです。

▶︎1.子育てには目的が必要

いきなりですが、お子さんの生まれた時の写真を見返してみてください。

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あの時、どんな気持ちでしたか?
「この子を一生大切にする!」
「一生守ってあげる!」
「この子は宝物!」
「この子は天使!」

そんな風に感じませんでしたか?

小さな小さな我が子。
抱っこされて、すやすや眠る我が子。泣いても何しても可愛くてたまらない・・・
そんな姿を見ていたら「わたしがこの子を守らないと!」と思いが溢れる。

特に第一子というのはそうなんだと思います。

実は…ここに今後の子育てを難しくする、第一の落とし穴が潜んでいることも知らずに(汗)

1-1.子育ての第一の落とし穴

年齢が上がるにつれ
「もう何歳になったからこうあるべき!」
「小学生になったのだから!」
「中学生にもなって!」
「高校生になってもまだそんなことを!」
「社会人になれる?大丈夫?」
はあ~~~とため息。
我が子を見ては「どうしよう」と焦ってしまう。

これらはすべて、一定の条件を物差しを採用していることが引き起こす親自身の焦りと言えます。なぜその焦りと不安を招いてしまうのでしょうか?

それは、ちょっと厳しい見方になりますが、子育てに必要な「ありのままを受け入れる覚悟」と、「子育ての目的」を持っていなかったからに他ならない。わたし自身そうでした。

そもそも、子育ての授業とか受けてないですしね(笑)
冗談抜きに、子育ては①育てられたように育てる。か、②育てられ方が嫌だったから育てられたかったように育てる。③よくわからないから流されるように育てる。④子育ての成功法則を取り入れて従い育てる。くらいのやり方しか思い浮かばなそうです。

これも落とし穴ではあるのでしょう。

1-2.子育てで愛情の次に必要なモノ

子育てでは、愛情をたっぷりかけることが重要ですが、それだけだと闇雲になりやすいもの事実です。そこで必要な事が「自分にとっての子育ての目的」です!

子どもを授かった時から親になって行く訳ですが、初めてのことで精一杯になり、産まれた後は、日々追われるお世話に目一杯です。

少し大きくなるにつれ、徐々に余裕が出てきますが、その頃から、子どもの自立は緩やかに始まり、様々な問題や悩みを感じ始めるでしょう。

目的を明確にせずに子育てを続けると、ときに子どもからびっくりするような疑問を投げかけられ、思わずギョッとした、なんてこともあります。

魔の3歳、ちびっ子ギャングの小学校中学年、思春期、と、どんどん子どもが成長するにつれ、一瞬では答えられないような疑問や質問が溢れてくることでしょう。

そうなった時にも、慌てずにいることができるのは「ありのままを受け入れる覚悟」と、一貫性を持って子どもと接することができる「子育ての目的」を明確に持ち、常に対処したからこそ。

「どうしてこんな関係性になっちゃったのかしら?」と悩む前に、まずはしっかりとした一貫性を保つことのできる、自分は子育ての目的をもっていたのだろうか?と考えてみることをお勧めします。

いきなりですが、ここで質問です!

「あなたの子育ての目的を教えてください!」

あなたはこの問いにすぐに答えることができますか?

▶︎2.自分の当たり前に気づく

上記の質問に、明確に・端的に答えることができましたか?
ほとんどの方は、ちょっと面食らってしまったのではないでしょうか?

人は知らず知らずのうちに自分の「当たり前」を持って何気なく過ごしています。

そこに自分の「良い・悪い」の判断はあまりなく、理由を聞けば「みんなそうだから」「それが普通だから」「当たり前のことだと思うから」という返答。
しっかりと考えたこともないという人がほとんどです。

これは一種の呪縛なのだろうと思っています。社会からの、自分の親からの、世代間を連鎖してきた「自分で考えない」という受け身の呪縛。
「普通」や「当たり前」を疑ってみるということがありません。

だから、多くの人が上記の質問がきた時に「え!」とか「は?」と一瞬びっくりするのです。

大人なので、機転をきかせてもっともらしいことを言える人はいます。
「この子らしく育ってくれたら」「元気で育ってくれたら」「大人になって人に迷惑をかけない人になってくれたら」と。

でも、その後に「では、そのために日常的のどんな働きかけをしていますか?また、どんな取り組みを通して、それらを伝えようとしていますか?」ときくと、返答に困ることが多い。

この瞬間、わかっていたはずの自分の「当たり前の中味が出てこない!」という真っ白体験が起きます。

「あ〜、何も考えてなかった。というか、深く考えたことがなかった」と。
こうなって初めて、本当の思考が働き始めます!

▶︎3.親のイライラの原因を見つめる

親であるわたしたちが「何でわからないの?」「何でできないの?」「これくらいわからないなんて!」「何度も言ってるのに」などとイライラしたり悩んだりする時は、大人である自分たちの一定の条件の中で思い通りにいかない時ではないでしょうか?

実はこの時、あなたの目的は入れ替わっています。
本来の目的をすっかり忘れて「自分が心地よくなりたい!そのために子どもをコントロールしたい」といった目的に入れ替わっているのです。
※コントロールについては別の記事にて解説しています

よく便利に使われる言葉として「あなたのためを思って!」というフレーズがあります。これは「あなたのためを思ってという仮面を被った自分のため」であるケースが非常に多いです。

本当にあなな(子ども)たのためならば、イライラせずにじっくりと伝えていけるはずです。そもそも子育て20年近く。すぐに完結することではないのですから。
※「あなたのためを思って」を正しく伝える方法は別の記事に書きます。


「あなたのためを思ってという仮面を被った自分のため」という
、子どもを自分の思い通りにコントロールすることをやめるには、子育ての目的をもっと深く考える必要があります。

そもそも・・・
『自分らしく生きるってどういうこと?』
『ちゃんと食べられるってどういう状態?』
『迷惑って何が迷惑?どんな迷惑?』

ここがハッキリすると、親であるわたしたちがどんなサポートをすれば良いのか?がシンプルになります。

親が子育ての目的を明確に言えるかどうかは、親としての人生にとっても、それぞれのお子さんの人生にとっても、とても大切なことと言えます。

▶︎4.現代が求めるキャリア像

ちなみに…これからの子ども達が社会からどのように求められているかをご存じですか?文部科学省のHP(キャリア教育)では、こんなことが書かれています。

今、子ども達は、将来、社会的、職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現する力が求められています
文部科学省HP


はて…こんな生き方が出来ている大人はどれだけいるでしょうか?わたしはすぐにそう感じました。

わたしたち親が育った時代の「人よりも上にいけさえすれば安心が手に入る」という安全神話や、それが出来なければ「平均をキープして何も考えずに流されていれば良かった時代」に比べて、これからの子ども達は「自分らしい生き方を実現できる能力」が必要ということです!

ITも発達し、親であるわたしたちよりも何十倍もの情報にアクセスできます。今まではなかった職業もどんどん生まれて、自己表現をしようと思えばすぐにできます。小学生でもブログで収益を上げる子どもがいたり、中学生になると、大人顔負けのビジネスを展開している…そんな子どももいます。

このような時代の中で、自分らしい生き方をするには、同じ物差しの中で上下を競うのではなく、自分を知り・自分を表現し・自分を律し・自分を活かし・自分を目一杯満足させた上で、周囲と調和し、社会生活を円滑に送ること!が求められてきます。

「ただただ何となく生きてきちゃった~」という時代は終わったのです。だとするならば、親の信念をそのまま移管しても上手くはいかない…。そう誰もが予想がつくと思います。こうなると子育ての目的はおのずと決まってきます!

▶︎5.答えは親なりの定義で良い

子育ての目的。難しく考える必要はありません。しかしぜひ深く考えて下さい。
「自分で考え・自分で答えを導き出し・自分にその答えを採用し・自分で責任をもって行動する」これからの時代にはもっともっと問われる人間力。

だからこそ、子育ての目的という答えは、みなさんの中で導き出して頂きたいのです。

ただ「漠然としていてわからない!」という方のために少しだけ実例をあげておきます。

下記は、8年以上前に開講していた個育て講座の受講生さんが、講座が終了するときに記した子育ての目的です。

私の子育ての目的は「自主自律」です(母親歴17年)
自分の人生を主体的に、さらには能動的に創ることができるようにする。
それらのことを可能にするために、自律の精神を養う。
これらのことを念頭に置き、手を出し過ぎたり、感情で怒ったりしないようにしています。意識的にしていることは、子どもの世界をとにかく丁寧に聴くことと
それに対するサポートのアイデアを出すことです。
私の子育ての目的は「自分らしく人生を送る」です(母親歴9年)
人生は苦もあると思いますが、それも含めて楽しんでほしいと思っています。
協調性も大切にするのは当然ですが、その中で自分を押さえすぎずに
自分が自分である喜びを感じて生きる人生をサポートしたいと思います。
「自分の人生めっちゃ楽しいぜ!」と言える大人に育てることを大切にし
常に子どもの心の中の「楽しいぜバロメーター」を察知できるようにしています。

目的の答えはみな同じである必要はありません。大切なのは、一貫性を持ち日常的に子育てに向き合う姿勢です。

上記の最初の答えをくれた方は、どんなときもこれは子どもの自主自律に繋がるだろうか?という視点で関わるはずです。
ゲームをしたい!と言われたとき、自主自律を基準にするならば、ゲーム時間の設定をプレゼンさせてもいい。
頭ごなしに「ゲームはダメ」と押さえ込むのではなく、「どうして自分にゲームは必要なのか?」ちゃんと考えさせるサポートに力をいれること。

最初は、拙い理由を並べるでしょうが、そこは親の根気です。その根気に根負けする子どもなら、そんなにゲームは大事ではなく、自分の心の満たすための、行動の選択肢がないだけ。

そうなったら、子ども自身が「自分の満足の中身」を自己認識できるように手を差し伸べたら良い。※ここに関してはまた別の記事にまとめてみます

親が真剣に子育てに向き合い、自分なりの答え、自分なりの定義をしっかりと持ち
その上で子育ての目的に当てはめて、日々の言動や行動を選択していくことが何より大切。そうした親のブレない姿勢から子どもは学んでいくものだとわたしは感じました。

社会の当たり前、周囲の普通の中では、これからの社会に対応できる人間力は育まれることはないのだと確信しています。

▶︎6.まとめ

地図を持たずに旅に出るほど不安なものはありません。
子育ても同じように、子育ての目的をしっかりと捉え、その子育ての目的という地図に則った行動・言動をすることで、親子関係も日常の生活がシンプルで豊かなものになるでしょう。

わたしの世界観をデロデロと、キャハキャハと表現すると心に誓いました。サポートをしていただいた暁には、少しでも良い世界観を表現できるよう美意識の向上エネルギーに使わせていただきます♪そして肥えたわたしをこのnoteにまた循環させていきます♪