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壮大な社会実験を想像してニヤついた話

ファッションの大きな流行の波には、思い出す限りどっぷり乗れたことがありません。

世代的に、ちょうどいい年齢のときにはまる流行がなかったとも言えるけど、性格もある。たぶん。
ちょっと照れくさいといいますか、素直じゃないといいますか。

今朝テレビで、ソックスインコーデなるものが話題になってるというのを見て、流行ってなんなんだ、とあらためて思ったんです。

なんだそれ、という方もいるかもしれないので見たまんまの説明をすると、パンツの裾をソックスにインするってことだそうです。字のまんまだな。

ウソでしょ、と思ったわけです。
ふざけた中学生男子の所業じゃないのか?
若い女の子が、かわいくないですか?て言ってる。
私の感覚では「え……それやっていいことなの……?」とよぎります。あくまで個人的な感想ですが。
これが素敵と言われる時代がくるなんて、と驚いた。

どうやら海外のスポーツ選手とかセレブが、カニエ・ウェストが、しているみたい。好きな選手がしてたからマネしてみた、と話す方を見て、想像したんです。
流行というのは、世界的に暗躍する地下組織がひそやかにおこなっている社会実験だったりして、と。

いわゆるインフルエンサーという存在に同時多発的になにかをさせて「これが流行です」と発信した場合、人間はどこまでやるのか?という実験。

コントみたいな博士と助手が
「こんなのはどうでしょう?」
「いやいや、いくらカニエがやったとしても、さすがにそれはないだろ、助手くん」
その後……
「いやぁ、する人けっこういたね、助手くん」
「やりましたね、博士」
みたいなね。

そのやりとりを想像してひとりニヤついたわけですが、流行の始まり方って、あながち方向性は間違いじゃないというか、どこかの組織によって生み出されるものには違いないですものね。
流行色なんて、まさにそうですものね。

なんだか、こうした世の中で、情報の受け取り方や精査の仕方についても思いを馳せた次第です。

ひとつ強調しておきたいのは、流行に乗ることが悪いという話ではないということです。
流行してるんだな、と知ったときに、素敵だと思ったらしたらよいのであって、他者がどうこう言うことではないと考えています。
ただ、そこで一度自分の頭や感覚に聞いていればいいと思う。

私は本当にこれを魅力的だと思ったのか?好きなのか?
全部取り入れるのか?一部だけ取り入れたいのか?

どんな情報に対しても、自分でちゃんと考えられる人でありたいのです。
私はこれをよいと思うのか?この情報を信じるのか?

博士と助手の思うつぼには、なりたくないのです。

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