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猫との遭遇

子どものころから猫が大好きです。
残念ながら、飼ったことはないのですが。
小学生のころは、飼ってないのに毎月『猫の手帖』を愛読していた程度には猫が好きなんです。

現在の職場とその最寄り駅の間には、地域猫さんが複数いる様子。
先日、職場からの帰り道のこと。
歩いていると突然、ビャー!ビャー!という鳴き声。

瞬時に私の猫さまレーダーが作動。
どこだ!猫はどこだ!?
きょろきょろするとすぐに、車の陰に1匹の地域猫さん。
呼びかけるように鳴き続けているので、猫さんの目線になるべくしゃがみこみ、じりじりと近づきます。

逃げる気配がないので、私の指をそっと差し出すと近寄ってくんくんしてくる猫さん。
これは……いけるかもしれない!!
あごをさわさわなでると、少し気持ちよさそうな顔をしてくれます。

そのうち、ゴロンと路上に寝転んで、お腹をなでさせてくれたんです!!
そんなに警戒心を解いてくれるだなんて……感無量です。

日ごろ保育士として乳児さんと触れ合っているため、もの言わぬ存在に話しかけることになんの抵抗もない人間です。
住宅街の路上で普通に猫さんと会話。
「わー、触らせてくれるの?ありがとう!あんなに鳴いてどうしたの?誰かになでてほしい気持ちだったの?そうなの、気持ちいいの、良かったねぇ」

通りかかったおじさんが私と猫を大きくよけていきましたが気にしません。
ひとしきりなでさせてもらった後、「じゃあね」と立ち上がると、きちんと座ったままじっとこちらを見つめています。
立ち去りがたい……けれど、きっと地域猫さんだからこの辺りにいつもいるに違いない。

「私、いつもここの道を通ってるの。だからまた会えると思う。そしたらまたなでさせてね。また会いましょうね!」
普通に話しかけながら、猫さんに手を振ってお別れしました。

あれから一カ月くらい経ちますが、まだ再会できていません。
ひとまず元気にしていてくれるといいんだけどな。
ちなみに他の猫さんには遭遇しますが、警戒心が強くて逃げられます。
またあの子に会いたい。

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