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結婚してオリオン座が見えなくなった話

今日は少し変わって、自分の話を。

私は30代の終わりころに結婚をしたので
独身生活が長く、独身のころは
こうだったなぁ、と感じることが
いろいろあります。

いちばん変わったのは、夜に外にいないこと。
私は夜に外を歩くのが大好きでした。
夜遊びするようなタイプではないけど
夜に気の合う少数の友達とごはんに行き
23時過ぎまでお茶を飲んで
ダラダラ話す、など、最高。

その帰りにひとり夜道を歩く。
または友達と、寝静まった街を歩く。
ひっそりとした落ち着いた空気のなかで
空を見て、今日は星がきれいに見えるなぁ
と確認する。

判別できる数少ない星座のひとつがオリオン座。
冬になると、夜道で必ず
オリオン座を探していました。
オリオン座がはっきり見えると、少しいい気分。

結婚すると、友達と会うのは昼間が中心に。
別にたまにはいいのだけど…友達も自分も
少し気を遣う。
コロナ禍になって、ますます減ってしまった。

我が家は窓が多くて冬場は少し寒いので
真冬は夜になるとシャッターを下ろしてしまう。
シャッターを下ろすときに
「あぁ、まだ星はほとんど見えないな…」
と思う。

先日、シャッターを下ろすのが少し遅くなり
空を見上げると、ほんのり薄く
オリオン座が見えた。
「おぉ、お久しぶり!」
じーーっと目を凝らして星の位置を確認しました。

もうしばらくすると
オリオン座ともお別れの季節。
この冬は、これでもうお別れかもな。

ふと、晩ご飯を食べに行っていた
最近会っていない友達のことを考える。
楽しかったな。

結婚後、久しぶりにコンサートを観に
夫と夜の渋谷へ出かけたとき
帰り道の渋谷駅前が、少し怖いと感じました。
21時台なのに!
変わってしまった、
平気でひとりで歩いていたのに。

私は、結婚がしたいと思ってしたし
平穏な楽しい暮らしを気に入っているので
これでよい、これがよいのだ。

本当に、人はないものねだりなのですね。
コロナ禍だからよけいに感じるのかな。
パーッと、なにも気にせず、
夜に遊びに行きたいな。
みんなに会いに、行きたいな。

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