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『星野源のおんがくこうろん』で学ぶ楽しさを思い出した話

NHK Eテレで4回に渡って放送された
『星野源のおんがくこうろん』
毎回食い入るように、
喜んで見ていました。

そこには純粋に、興味のあることについて深く知ることの楽しさがありました。
点と点として存在していた単なる「知識」が、もっと人生を楽しくする豊かな線としてつながっていく。

歴史を変えた偉大な音楽家をひとりずつ紹介していたこの番組。
耳にしたことのある有名な楽曲や大好きな楽曲、それをつくった音楽家。
それぞればらばらに、自分のなかにただ知識として存在してました。
けれど、楽曲たちのできた背景、音楽家の人生、こうしたことを知るだけで楽曲たちがさらに愛すべきものとして響いてくる。
聴いたことのなかった曲なら聴きたくなるし、初めて知っておもしろいと感じたことは、さらに知りたくなる。

点と点の間を学ぶとは本当に偉大なことだな、と、あらためて。

そうした楽しさを初めてちゃんと知ったのは、大学時代でした。
高校までは、いい成績をとらなきゃいけないし、決まったこの内容を学ぶしかない、という感じ。
でも大学に行ったら、取りたい科目を自分で選べる。
そして、自分がどう考えるかということを文章にする必要がありました。

興味のあることを学ぶのはなんて楽しいんだろ、と思ったし、自分のなかにダイブして自分がどう感じているかを深く知ろうとするのも快感だった。
(文学部で、作品の読解などが多かったので余計にかも)

昔、大人の皆さんに
「大人になると逆に勉強がしたくなるもんだよ」
なんて言われて高校生の自分は
「ほんとかよ」
と懐疑的でしたが、本当でしたね。

生活を回すことに一生懸命な時間が多くなってしまっていたけれど、自分がやりたい学びにはもっと時間を割いていくことにしよう。
時間はつくれるはずだしね。

こんなふうに、眠っていた自分の学び欲求を呼び覚ましてくれて感謝。
豊かでおもしろい、本当に素晴らしい番組でした。
またやってほしいな。


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