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スパイダーモアの不具合②

少し間隔が開いてしまったが、noteしていこう。

今回は、

ローターの破損


についてである。

ローターというのは、スパイダーモアの腹の下にあって、刈り刃を取り付けるベースのことだ。そう、前回脱落したやつですね。

これには、下から上に向けて、日本の“角”が生えている。これはローターを回転軸に脱着する際、共周りを防止する治具を噛ませるためのものだ。

これが問題のツノ。

で、このツノがローターから外れてしまうのである。

上が正常。

シャフトを溶接してあるわけだが、溶接が外れ、シャフトが脱落する。
いつ脱落したのか?当然ながらわからない。

原因はいくつか考えられるのだが、石がヒットした・・以外に

草が巻き付いて引きちぎられた


ってのがあるように思う。

直感的にご理解いただけると思うのだが、長い草はこの部分に容易に絡まる。で、それがひどい場合、シャフトは草に引っ張られ、外向きに歪む(開く)
実は上の写真もそうなっていて、これが胴に干渉し、カラカラ音をたてるようになる。

で、これが繰り返されると、金属が疲労し破断する・・のではないだろうか。

先述のように、このツノは回り止めである。であれば、「突起」ではない構造にできなかったのか。ちなみに「たすかる」は、穴に回り止めを差し込む構造になっている。
これなら草は絡むまい。

こうなったらもうしょうがない。2本ともなくなる前に交換しよう。
まあ、いざとなったらインパクトで外すけどね。(笑)

さて。
これが取り寄せたパーツである。

これを組んでいく。やること自体は説明するまでもない。

袋ナットは、外れ止め加工済み(メック)。

指定トルクは50N・m。

だが、このトルクをかけるのが難しい。ローター自体が回ってしまうからだ。
けっきょく、壁と角材で挟んで、二人がかりで締め上げた。

苦労します。

同じものを二つ作って、回転軸に取り付ければ完成。

これが治具です。

まあこれもやはり、刈り刃がよく切れることである程度防止できると思う。

スパイダーモアの運用にあたっては、刈り刃の手入れをちゃんと行うことが、種々の不具合を防止する重要なポイントである。

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