2030 : A Turning Point For Our Future
開会式が行われていた時、裏番組でこれをやっていた。
同名のシリーズを再構成した特別編。
記載にもあるとおり、地球温暖化、食料問題、プラスチック汚染を上手に結び付けて、関係性を論じていた。
非常に残念なことだが、農業はそのどれにも関与してしまっている。
地球温暖化。
農地を造成するために、熱帯雨林を切り開く。
CO2の吸収源が、ダイナミックに減少する。
食料問題。
「肉」を生産するために、トウモロコシを大増産する。
広大な農地と、大量の肥料・水を消費する。けど本来、牛は、「草」を食べる生き物なのだ。
プラスチック汚染。
米づくりに使う「被覆肥料」。
成分の溶出をコントロールする樹脂の被膜が、分解されずに河川に流れ、海に放出されていく。
僕は、食い入るように画面に見入っていた。
正直、我が意を得たり、という感覚はある。
僕的に、この番組に少し「思い」を足しこんでみる。
農業の内部を深掘りしてみると、実は、「土」の疲弊がはなはだしい。
当たり前、と思っている耕うんと施肥、
良かれ、と思っている除草、
そのどちらもが、地下の生態系を蝕み、やがて
土は死ぬ。
だが、
その修復は、非常に困難だ。
この星にある土を、陸地の表面に均等にならしたら、その厚みは、
18cm
しかない。
そして、
その18cmを形成するのに、何万年の時間がかかって
いるのか
僕が説明するまでもないだろう。
修復が困難というのは、そういうことなんである。
今人類は、大いなる遺産を食いつぶして生きている。
今の農法にしても、それがダメだと気付きかけているのに、やめられない。
正確には、「経済」を止められない。
けど・・
自分よ、お前はそれでいいのか?
事実を正しく認識していたとしても、何もしなければ、それは、事実を正しく認識していないのと同じことなんだよ。
こんな思いが胸を突き上げる。
加えて、時間は、この星にも僕にも、あまり残されていない。
Comfort Zoneに留まろうとする自分、
胎動し始めようとする自分、
羽化するか、蛹のまま眠りにつくか・・・
静かな戦いがあった。
決めた。
アホウ
と言われてもいい。
僕は、このボロボロの畦畔に
種をまく!
この農業の世界でも。
及ばずながら。
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