農業をひも解く24 ~フランク・ロイド・ライトから有機農業を学ぶ~
フランク・ロイド・ライト。
19~20世紀の著名な建築家。
日本では、「旧帝国ホテル」が彼の作品で、今それは、玄関ホールの部分だけが「明治村」に移築され、残っている。
扉はその写真だ。
※ ぜひ行ってみてください。
さて本題。
このフランク・ロイド・ライトと「農業」の接点について、もうずいぶん前になるが、この本を読んでピンときたことをnoteしておく。
ロイドの提唱した概念に、
有機(的)建築
というのがある。おおかたこのように ↓ 説明されている。
この部分、僕の本では、もう少し掘り下げた解説がなされている。
下の写真をご覧いただきたい。
これは、「柱」である。
と同時に、
「装飾」であり、
「照明」である。
わかりますか?
では、農業のほうを見ていこう。
これは、いわゆる「有機農業(稲作)」における、「トロトロ層」と言われるもの。有機栽培を続けていると、田んぼの表層に形成される。
トロトロ層って何?
こう考えた時に、上と同じような発想が出来るだろうか?
考えてみていただきたい。
トロトロ層は「土」である。
と同時に
「肥料」であり、
「農薬(除草)」である。
・・そうなのだ。
要素であるAとBとCが
A、B、C(互いに独立した存在)
ではなく、
A=B=C(それぞれ関連した存在)
であるということ。
そう。ロイドはこの観点で、自らの概念を
有機
と表現した。
翻って、現在の「慣行農法」は、
A(土)
B(肥料)
C(農薬)
という具合で、それぞれが完全に区別されている。
だから有機的農業を行うにあたっては、それがどんな「農法」をとる場合であっても、このことを頭に入れておくといい。
そう。
それは何より、
自然が具現していること
なのだ。
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