今日の参拝45 ~雪の正式参拝~
「月の輪田」と「清水戸」に祈りをささげた後、僕は、
「比沼麻奈爲(ひぬまない)神社」
の正式参拝に向かった。
きちんとごあいさつしたい。
そう思って。
この日は、お神酒に加え、手前のお米と柿、そしてみかんを持参した。
見てくれはイマイチだが・・(笑)
なんてったって豊受大神は、食べ物の神様。にぎやかなほうがいい。
「奥の部屋でしばらくお待ちください。」
仙人のような宮司さんにご挨拶して、供物を渡し、僕は時を待つ。
すみずみまで掃除が行き届いた、きれいな和室。
小ぶりな金色の屏風が置いてある。
「お待たせしました。」
白い装束に身を包んだ宮司さんが現れる。
伊勢っぽい。
一緒に付いて拝殿に行くようだ。
雪の白砂の境内を進む。
そうか、神職の方は、ここでこう頭を下げるのか、などと、勉強することしきり。
拝殿は、冬の装い。雪囲いがされていた。
確かにこれがなければ、冬の昇殿参拝は無理だろうなあ・・・
手前の拝殿は、床にホットカーペット?と御座が敷かれており、温かかい。
細かい配慮だ。
僕が持参した供物はすでに三宝に乗せられて、神に捧げる準備がされていた。ありがとうございます。
神殿の扉が開き、「神恩感謝」の正式参拝が始まった。
今日は、月の輪田と清水戸に来たこと。
それにどのような意味があるか、考えたということ。
何か自分に出来ることがあれば、やらせていただきます、ということ。
そんなことをお話しして、後は心静かに祝詞を聞いていた。
「では、神楽を奉納します。神楽殿へどうぞ。」
ああ。
僕が待っていたあの建物は、”神楽殿”だったんだ。
不勉強この上ない。(笑)
待っていた部屋の奥に、三間続きの和室があって、一番手前の部屋に通された。二つ目と三つ目の部屋の間には「御簾」があって、神楽はその奥で舞われるみたいだ。
ほどなく、宮司さんの舞が始まる。男舞だ。
巫女さんの舞はよく目にするけど、これは初めてである。
右手に持った榊に、円形の輪が下がっている。後から聞いたのだが、これは、「鏡」を表しているとのこと。
※写真は、お借りしています。
続いて、巫女の舞。長い袴を折って引きずっている。
宮司さんの奥様かと思われる年配の巫女さんだったが、「シャーマン」の舞って、きっとこんなんだろうな・・と思った。
※写真は、お借りしています。
いずれにしても、稀有な体験である。
全てが終了し、元のお部屋でお茶とお菓子をいただき、宮司さんと談笑する。
宮司さんの舞については、
「宮司舞などと言います。”朝日の舞”ともいいます。男は恥ずかしがって、あまりやりませんね(笑)。」
・・なんだとか。
きっと、宮中ってこんな感じなんだろう。
こうして僕の参拝は終わり、帰路についた。
家に着いて、風呂に入り、今日一日を回想する。
すると頭に、
成し遂げた
という言葉が浮かんだ。
・・良かった。
今夜はゆっくり休んで、また前に進んで行こう。
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