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昨日見た夢70 ~じいちゃんの訪問~

1月24日

寝入り端、22:30頃だったと思う。

僕は、育った養父母の家にいる。そして自室で灯りを消して眠っている。

すると、家の外に気配を感じる。どうやら周囲を回って、誰かがどこからか入ろうとしているようだ。玄関、窓・・と進み、お勝手にやって来た。
そこは鍵がかかっていない。

戸が開き、その者は家に侵入した。そして僕の部屋の前で止まる。
引戸がすーっと開く。

僕は寝たふりをして、薄目でその者を観察する。
暗くてよくわからないが、スーツ姿で粋な帽子をかぶった男性のようだ。
・・ただ、少し女性のような雰囲気が漂う。

「彼」は僕に近づく。

何をされるのか・・

あにはからんや、彼は、乱れた僕の布団を直し、優しく掛けてくれる。


そして、脇には数冊の本を置いていった。

彼は部屋を出て、養父母の部屋に行ったようだ。
僕は身を起こして聞き耳を立てる。

じきに彼は引き返してきた。
僕は慌てて布団に潜り込み、寝たふりを続ける。

彼は再び部屋に入ってきた。
また同じように、僕に布団を掛けて出ていった。

お勝手が閉まる。
車のドアのバタンという音がする。

僕は窓を開けて外を見る。
椿の木に隠れて良くわからなかったが、色鮮やかなダンプと運転代行車が去っていった。

ここで目が覚めた。

自分でも驚くほど、夢と実際の家の間取りが一致していた。

ところで・・

昔、養父母に聞いた話だが、僕が小学生の頃、離婚した父方のじいちゃんが僕を訪ねてきたことがあったそうだ。その時僕は自室にいたのだが、養父母は、熟考の末、僕をじいちゃんに会わせなかったのだそう。

「そのことを今でも後悔している。」・・そう言っていた。
何故ならじいちゃんは、その後、初孫の僕と再会することなく亡くなったからだ。
その養父母も、すでに他界している。

昨日見た夢はこの事実に符合する。

であれば、じいちゃんはようやく僕に会うことができたのだ。

よかったねえ・・じいちゃん。


ありがとう。

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