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今日の参拝58 ~水の神 3~
三社巡りの最後。僕は「中社」にやってきた。
ここも相当に山の奥である。
丹生川上神社は、「二十二社」に列せられる。けど、上・中・下の三社は距離も離れているし、3つの別の神社と考えたほうがいいんじゃないか?
僕はそんなふうに考え始めていた。
社務所で正式参拝の手続きを行う。
若い宮司さんと話をしていて、僕が「水の神様にご挨拶に来ました。」というと、
「ああ。○○県にもありますね。岡太神社。私も以前お参りしました。」
ここでも地元とのご縁があった。喜ばしい限りである。
さて、神殿は現在改修中でその姿を拝見することはできない。正式参拝にもその影響が出てしまうんだとか。
寒い中、正式参拝が始まった。
拝殿には、風を遮るものがないので、結構こたえる(笑)。
宮司さんの祝詞が上がる中、僕はここに来られた感謝や、今後の、自分と水との関わりについて質問をしていた。
終了後、神社の由緒について短いお話があり、近くに
丹生神社、
夢淵、
東(ひんがし)の滝
があるから、ぜひご覧になってください、とのこと。
帰宅の時間は迫っているが、行こう。
丹生神社。
川の対岸にある。
中社の御祭神は、以前はこちらにおられたのだとか。
だから、両方お参りしないと「片参り」になると、昔は言われたらしい。
ちゃんとお参りしましょうね。
夢淵。
深い緑が美しい。
パンフなんかの写真は、この反対側から撮ってます。向こうの赤い欄干の橋あたりから。
ここで僕は、しばらく前に見た夢を思い出していた。
十字に直交する川(あるいは水路)があって、その交差点に一本の木が立っており、僕はそこで何かをしている。・・が、それは思い出せない。
僕は誰かに話している。
「ここは、夢で見たことがあります。」
そう。夢の中で、夢の話をしているのだ。
川も水路も、十字に直交することはない。現実には。
夢淵を見た時、「T字になるんだなあ・・」とぼんやり思った。
それ以上のことは考えずに、僕は吊り橋を渡り、東の滝に向かう。赤い太鼓橋のところに滝はある。
そのアングルから、何の気なしに夢淵を眺めた。
その時わかった。
もう一本川がある!
そう。
太鼓橋の下に、もう一本小さい川があったのだ。
きれいではないが、十字になる。
・・となれば、夢で見た、僕のいた場所は、太鼓橋のたもと。そこにある木の下、ということになる。
そこにあるのが、東の滝。
滝の上には祠が。
不動明王が祀られている。木の裏側あたり。
・・が、これは「瀬織津姫」かもしれない。
さはさりながら、手を合わせ、ご真言をお唱えする。
誰もいない滝の横、木の下で僕は「龍神祝詞」を奏上した。
夢で「何かをしていた」ってのはこれなのか?(笑)それはわからないけど、やはりここに来て良かった・・と思う。
いろんなことをつらつら考えながら、中社の駐車場に戻り、お水をいただいて、帰路についた。
丹生川上神社は3社あるが、やはり別の独立した神社と考えるほうが、僕にはしっくりくる。それはそれでいいんじゃないか。
私事であるが・・
毎年1月のこの頃は、何故か、神社の「棚卸」みたいなことが起きる。この休暇中の参拝で、僕の部屋のおふだはがらりと変わった。そうなれば、何か現実の変化も起こってくるだろう。
なかなか行けない神社に、今回は沢山行くことができた。
実にありがたいことであった。
神恩感謝。
「吉野」編、終了。
さあ、日常に戻る。
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