見出し画像

「頑張りたいのに頑張れない」を突破するために必要だったこと

今回のテーマは「軸とベクトル」です。

僕は自分が講師をしているスクール生に、

「ベクトルの向き」

についてよく話をするんですが、何か言語化できていない部分がある気がして、ムズムズしていました。

そんな時にたまたまXで見かけたコピーライターのはっとりさん(@copywriter_ah)のポストが秀逸で、僕がムズムズしていたところを綺麗に言語化してくださっていた。感動。

ということで、noteを書くに至りました。


このポストを見て、改めて僕も過去を振り返りました。

僕も昔は、仕事で周りから認められたくて、必死でした。
上司や同僚から「よくできた」と言われることが、達成感の源泉だったんですよ。
でも、そういう外的な承認ばかりに頼っていては、いつかは限界がくると気づきました。

ポストにあるように、自己承認欲求は成長のエンジンにはなりますが、いつまでも周りの期待に合わせようとするのは難しいものですよね。

周りの評価が自分の判断基準になってしまうと、本当の自分がわからなくなっちゃいます。

いろんな人の意見を参考にしていると、自分とは違う意見が出てくるので、

じゃあどっちを信じればいいんだろう?

ってグルグル悩んでしまったりするんです。

そういう経験を重ねていくと、ついつい
自分の外側に正解を求めがちになってしまうんですよね。

でも、これはNGです。
なぜなら、「ビジネスは答えのないゲーム」と言われるくらい、
今の世の中には正解なんてないからです。

テクノロジーの進化や人の価値観の多様化で、昔は正解だと思われていたことが今は逆に間違いになったりするわけです。確立した正解がすぐに陳腐化してしまう可能性があるんですよ。

そんな世界で生き残るには、周りから評価されることにとらわれるんじゃなくて、自分自身の価値観を大切にする心の強さが重要なんです。
外部から正解を探すのではなく、自分の内なる軸に基づいて判断し行動できる、そういう強さが求められています。

だからこそ僕は、徐々に自分の内なる軸を大切にするようになりました。

自分を肯定的に受け入れる、自分なりの価値観を信じること。
そうすれば周りの評価にもうまく動じなくなります。

かえって自分の内側にある軸に従って行動することで、
本当の自分を表現できるようになるんですよね。

つまり、

自分の内側にしっかりした軸を築き上げて、その軸から周りに働きかける。

これが目指したい在り方だと思います。

軸が自分の内側にあれば、受け手に対してベクトルの矢印を向けることができます。自分を主体にした上で、周りに価値を提供していけるんですね。

一方で、軸が他者にあると、ベクトルが自分自身に向いてしまいます。
すると、自分の本来の主体性を失い、周囲の期待に応えようと必死になってしまう。つまり、価値提供する側の立場から離れてしまうのです。

実は先日、僕は予約が数年待ちという超人気レストランに行く機会に恵まれ、仕事仲間と一緒にお邪魔しました。
そこで得た体験は、「軸とベクトル」について考える上でも大きな気づきを与えてくれました。

そのレストランは、料理はもちろん素晴らしかったのですが、何よりも秀逸だったのが全体の世界観でした。
知らぬ間に、僕たちはシェフの緻密に設計された世界に引き込まれていったのです。

一つ一つの料理に込められた驚きと発見。
そしてタイミングを見計らったシェフからの語りかけ。
全ては私たちに極上の体験を提供するために事前に用意されていました。
まるで、感情という定性的なものをデータとして扱い、コントロールしているかのようでした。

そこに感じたのが、シェフ自身の姿勢の強さです。
「軸は自分にあり、ベクトルは相手に向いている。」
お客さんの満足度や感動のために何百時間もの下準備を重ねながらも(構想から形にするまでに1年かかったと話されている料理もありました。)、自らの世界観に一切のブレはありませんでした。

お客さんのための配慮ならあるものの、自分のスタイルを曲げることはない。
まさに強い軸と受け手へのベクトルが調和しているからこそ、このようなパフォーマンスが可能になるのだと実感しました。

価値提供とは、自分の世界観を貫きながらも、向き先のお客様に合わせてベクトルを発することなのだなと。そのレストランのシェフはまさにそれを体現していました。

必要以上に合わせすぎてしまうと主体性を失いますが、全く合わせないと価値は伝わりません。バランスが大切です。

あなたは仕事での評価にとらわれすぎて、自分を見失いそうになったことはありませんか?
上司や同僚の期待に応えようと無理をして、ストレスを感じたことは?
実は、こういった悩みの根本には、ベクトルの向きが大きく関係しているのです。

僕がこの2年間で数百人の方々と出会い、気づいたことがあります。
それは、行動できない理由の多くが、ベクトルが自分自身に向いているためだということです。

例えば、「これをしたら相手の迷惑になるんじゃないか」と考えて行動できない人がいます。
一見すると、相手のことを気にかけているように見えますが、
実は「自分がどう思われるか」を気にしているだけなのですよね。
つまり、ベクトルが自分自身に向いているため、行動がブロックされているのです。

このように、ベクトルが自分に向いていると、自分の思い込みや不安に捉われ、前に進めなくなってしまいます。
でも、そこで大切なのが、常にベクトルの向きを確認することなのです。

行動できないときは一度立ち止まって、

「いまベクトルは自分の方向を向いていないか?」

と問いかけてみましょう。

そうであれば、意識を少し変えるだけでOK。

「相手にとって本当に役立つことは何か?」
「相手のためにできることは?」

と、ベクトルを相手の方向に向けなおす。

すると、不安に捉われていたことが、実は相手にとってそれほど問題ではないことに気づけると思います。実際に行動しても相手を不快にさせることもないでしょう。

こうしてベクトルを相手に向けることで、自分の思い込みから解放され、前に進めるようになります。
自分の価値を提供する立場に徹し、行動の自由が生まれるのです。
僕も昔はベクトルの向きを間違え、行動できずにいましたが、ここに気づいてから変われたなと思います。

みなさんも、この機会に自分の軸とベクトルを見つめ直してみませんか?
自分の内側に軸を置き、相手にベクトルを向ける。
そうすればきっと、時に強く、時に優しく。
そんな本当の自分らしさが取り戻せると思います。

変化するのは大変かもしれません。
でも、少しずつ変わっていけばOKです。

成長は階段に似ている。

目の前にある階段を一段ずつ駆け上がっていきましょう!

おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?