【小説:私があなたに!】16.ちひろと美桜
「えっとね。みおは本当に不器用。不器用だけど、とっても優しいってことを私は知ってる。そして、逆にこれは今まで知らなかったこと」
「みおが学校に来なくなっちゃって、それで、何度かみおの家にも行って、みおのお母さんと話した。ただ…………本当に失礼なことを言っちゃうけど、ごめんね。私、私、みおのお母さん、嫌い。みおのお母さん、みおのことを心配していていたけど、自分のことばっかり考えてたし、みおのこと、何も分かってなかった。『ご近所から恥ずかしい目で見られちゃう』とか『学校に迷惑