見出し画像

第27回 今、やってきているインターネットのビッグウェーブとは? そして、僕らは何を持ち合わせておかなくちゃいけないのか?

過去のビッグウェーブの主役は誰だったか


「今、やってきているインターネットのビッグウェーブは、どれだけのもので、そして、僕らは何を持ち合わせておかなくちゃいけないのか? 」

それについて、お話しします。

これは現場に出ている僕の個人的見解によるものですが、僕が思うインターネットのビッグウェーブは、今回を入れて、3回ありました。
第一波は、「インターネットの波」です。
第二波は、「SNSとダイレクト課金の波」です。
そして、
今回の第三波は、「ブロックチェーンとNFTの波」です。

それぞれ整理していくと、第一波の主役は「起業家」だったと思います。

ネットの黎明期のIT企業の世間の扱いはすこぶる悪くて、それこそ反社のように扱われて、オフィスを借りるのも一苦労でした。
それでも、めげずにインターネットの未来を信じた人達が、日本だと90年代後半にブイブイ言わせはじめて、ついに覇権を握りました。

有名なところだと、サイバーエージェントやDeNAが立ち上がったのが1998年とか、1999年とか。

ソフトバンクとかGMOとかは、もっと前からありましたが、インターネット前夜にグッとハンドルを切りましたよね。
このあたりの会社はインターネットの第一波に乗ったわけですね。

第一波のキーワードは「起業」だったと思います。

そして、第二波は「SNSやダイレクト課金の波」です。

この波の主役は「プレイヤー」ですね。
インフルエンサーが生まれたのも、ここです。
この波の最大の特徴は、プレイヤーとお客さんの「直接やりとり」で、それにより、ダイレクト課金が加速しました。

この波により、お客さんも発信力を持ったので、「セカンドクリエイター」を持つクリエイターが大きな力を持つようになりました。
逆にいうと、クリエイターには、「セカンドクリエイター」が生まれる設計が求められた。
完成した物を見せて「ドヤ」という時代じゃなくなったんですね。

この第二波のキーワードは

「バーベキュー型」

だと思います。

作った物をお客さんにお出しするのではなくて、お客さんとの共創ですね。


第一波と違って、第二波の主役は、皆さんがよく見ている「プレイヤー」ですから、この波に乗れたプレイヤーと、乗り遅れたプレイヤーの差は、皆さんが知るところとなりました。

第三波は、エンタメで応援されるモノを持ってるヤツが主役


そして今、第三波が来ています。
ブロックチェーンとNFTの波ですが、この波の主役は「全員」です。

第一波、第二波はまだ、『企業』や『メディア』という「私とは別世界」の話だったのですが、今度は違います。
キチンと知識を入れおけば、誰にでもチャンスがある。
ここで今、僕は、「トークンの世界は、ファンにもチャンスがある」と言いたいのですが、残念ながら、「トークンって何?」と言うのが日本なので、この時間内には説明できない。

なので、この第三波は、これまで以上に積極的に知識を仕入れる姿勢が必要です。
そして、この第三波のキーワードは「エンタメ」です。

「エンタメ=応援されるもの」という認識でいいと思います。

いつの時代も「応援されるもの」の周りにはコミュニティーが生まれますが、これまでと違うのは、「中央」を通さなくても経済のやりとりができてしまうので、「応援されるヤツ」や「応援されるモノを持ってるヤツ」が一番強い。

企業ならばエンタメのIPを持っておいた方がいい。
今日の内容は、隅の隅まで理解しておく必要はないと思います。

「西野がなんか念仏のように喋っていたなぁ」でいいのかと。
ただ、「今、第三波が来ている」ということと、「エンタメを持っておく」と、「応援される」が、メチャクチャ大事だということだけは覚えておいてください。

西野亮廣

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?