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記憶する脳

テレビをみながら妻(👩)と話をしていると、こんなやりとりがありました。

👩 「この女優さん、名前なんていうんだったかなー?」
僕 「宇宙旅に行いった前澤さんの元彼女だよねー」
👩 「それはわかっている!名前が出てこないんよー」

こんな風に、喉元まで来てる名前が出てこないなんてこと、よくありますよね?

記憶って、脳のどこが働いて、どんな風に引っ張り出してくるんでしょうね。

記憶する「海馬《かいば》」

「てんかん」治療のために、27歳のある患者さんが手術を受けました。
その患者さんは、脳の「海馬かいば」という部分を切除しました。

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結果、食べた食事の献立を覚えることができなくなりました。
他にも、新しく経験した出来事も覚えられなくなりました。

「「海馬かいば」は、新しい記憶を脳に刻むのに必要な部位だということがわかります。

ところが…

ある試験を実施

その患者さんにある試験をしました。
星印の形を鏡を通しながらみて、ペンで書くという試験です。これは、日を追うごとに上達したんです。

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医師たちは、体の動きに関する記憶は「海馬かいば」がなくてもどうやら覚えることができると結論づけました。

記憶の種類によっては、必要とする脳の部位が違うということがわかってきています。

記憶が刻まれるメカニズム

僕たちの記憶は「大脳皮質だいのうひしつ」という、一番外側の大きな場所に保管されていると考えられています。

イラストの最も大きい外側の部分、そのあたりです。

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大脳皮質に記憶が刻まれるとき、重要な働きをするのが「海馬かいば」なんですね。ここには、目で見たものや匂い、音などの感覚情報が集められてきて、記憶を刻む手助けをしているとも考えられています。

ほら、ある匂いを嗅いだり、ある曲を聴くと、思い出が一緒に蘇りません?僕は、Mr.Childrenの「I🧡U」っていうアルバムを聴いたら、新婚旅行の思い出が鮮明に蘇ります…って具合に。

記憶を引っ張り出してくるときにも、一時的に「海馬《かいば》」は必要みたいです。ただ、数ヶ月程度が経過すると、「海馬《かいば》」の助けがなくても大脳皮質に刻みこまれた記憶を引っ張ってこれるようになります。

ある患者はなぜ「星印」が上達したのか

ある患者が星印を書く試験をして、日を追うごとに上手くなった例を紹介しまいた。あれは何故?

理由は、体の動かし方など、言葉にできない記憶は、一部、小脳に刻まれていると現代医学では考えられています。
自転車に乗ったり、スキーをしたりなどは、小脳が関係しているんですね。

ただ、記憶が刻まれるまでの流れや細かい場所については、まだまだ不明な点が多いんですって。


脳の神秘的な魅力の一つだなぁと僕は思います。

最後まで読んでくれてどうもありがとうございます!

追伸
冒頭の女優さんは、剛力彩芽さんでした。


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