#8 青年海外協力隊_普及活動
1年目の最後に地方での普及活動に初めて行きました。
マダガスカルは広いため、地方での普及活動は1週間程度の滞在となります。今回は地方での様子を紹介します。
普及活動場所
まず最初に、マダガスカルは日本の1.6倍と広く、道路も良くないため移動に時間が掛かります。移動手段としても陸路が基本です。地方で普及活動したのはTamataveとMajungaで、主活動の場所だったAntananarivoからはTamataveが約350km、Majungaは600kmhほどです。正確な時間は覚えてないですが8時間と12時間ぐらいだったと思います。気候については首都のAntananarivoは中央高地になるため、よくイメージされるようなアフリカの気候とは程遠く、夏は暑いですが扇風機なしで生活できて、冬は暖房器具がいるような感じです。反対にTamatave、Majungaともに沿岸地域のためイメージするような「ザ・アフリカ」といった暑い気候でした。
初めて行ったのはTamataveです。メンバーとしては同僚、運転手と私の計3人でした。途中1回お昼休憩を挟んでの道のりでした。ちなみに2年間でTamataveでは3回、Majungaでは1回普及活動しました
地方におけるラグビー
地方におけるラグビーは首都と比較したときに人気が高いとは言えませんが、十分スポーツとして認識されているかなとは感じました。一方で日本のラグビーに対する反応?は首都よりも地方がよく、正直なところ、首都より地方の方が歓迎されている感もありました。
マダガスカルラグビー連盟は地方にラグビーを普及させたいようです。
理由としては体格の良さです。マダガスカル人は約18の部族から構成されています。印象としては首都のある中央高地はアジア系、沿岸部はアフリカ系です。そのため体格も首都より沿岸部の方が良い印象を受けました。一方で国土が広すぎるため、基本的に代表の選考となる選手は首都のみになります。移動の問題もありますが、地方の選手が首都での代表活動に参加するというのは難しい現状です。
普及活動
今回の普及活動では大きく2部構成になっておりました。
指導者育成と青少年への普及育成です。一方、同僚はメディカル講習を企画していました。マダガスカルは医療レベルについては高いとは言えませんが、ラグビーで安全を確保するメディカルの育成、体制などはしっかりしているなとは感じました。
指導者講習会
講習会といっても指導者へいくつか練習メニューを紹介したのみです。
また、実際に地方のラグビーは見たことがなかったので、基本的なメニューだけ実演し伝えることになりました。良くも悪くも、参加者数名はスパイクを持ってきておらず、サンダルで来てましたので、裸足での実演となりました。当時、これが抱いていた協力隊のイメージだなとは思いました。拙い言葉で説明するのは難しく、実演してもイメージがなかなか伝わらず苦戦しました。そのような状況でも真剣に取り組んでくれていたと感じました。
青少年への普及育成
小学生低学年ぐらいの子供たちと初めてラグビーする女子高生への普及育成がありました。前者は簡単なラグビーボールを使った遊びでしたが、盛り上がってくれました。女子高生に対してはラグビー普及というよりラグビーボールを使った遊びを中心に行いました。普及活動を通じて思ったのは、連盟の人はいとも簡単にラグビーボールを触ったことない人たちを連れてくることです。日本だと普及活動といっても、場所によっては参加者を集めることに苦労するのではないかと思います。簡単に初心者への普及機会を作れるのは、やはりラグビーが根付いているのかなと思いました。
終わりに
最後に初めて地方での普及活動に参加して、首都とは違ったラグビーへの熱を感じました。さらに沿岸部の人々の体格をみたことで、代表選考を地方からもすることができれば、レベルも大きく向上するのではないかと思いました。
ちなみに夜は同僚に飲みに連れ回されました。移動の疲れもあったため早くホテルに帰りたかったですが断れず。案の定、日中は気温が高いため活動ができないのもありますが、基本的に活動は午前は休みの昼過ぎからでした。
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