見出し画像

#16 青年海外協力隊_短期ボランティア@マジュンガ

今回も短期ボランティアと一緒に地方で普及活動したマジュンガの話です。
活動内容としては前回のタマタブと同様、そして以前紹介したヤマハとの普及活動でした。なので、活動外のことを紹介したいと思います。

チームサムライ

マジュンガ、タマタブは沿岸部に位置しています。そのためビーチラグビーが盛んなようです。といっても日本で開催されているようなビーチラグビーでなく、普通のコンタクトがあるラグビーです。マジュンガには1週間滞在しましたが、幸か不幸か滞在中にビーチラグビー大会が開催されました。
そして、同僚にチームサムライとして日本を代表して参加するよう言われ、参加しました。
1チーム5名の構成ですが私含め隊員は4名、一緒に活動した代表チームのコーチは参加拒否という感じでした。残る1名はマジュンガを任地としていた体育隊員です。今回の普及活動に興味を持って頂き、ちょくちょく活動見学をしてくれていました。といっても、その隊員はラグビー経験なし、そして女性です。よく受け入れてくれたと思います。そしてチームジャージはないので慌ててお揃いのTシャツを揃えました。

大会にカテゴリー分けはなかったのですが、女性単独チームも参加しており、さすがに、女性にはある程度配慮するだろうと思っており、大きな不安はありませんでした。そして、念のため同僚が現地の選手を一人保険でベンチに置いてくれました。しかし、残念ながら現実は最初から強烈なタックルを男性から受けてました。他の隊員含め「おいおい」となりましたが、彼女は逞しく、大きな怪我なく楽しんでいました。続いて女性単独チームと試合したり、手加減しつつ負けることはできないので、久しぶりに必死になりました。
安全の観点からだと日本では開催できないような大会ですが、男女混じって真剣にラグビーをするというのは貴重な経験になりました。

ビーチラグビー

ちなみに、女性単独チームの中に一人だけ年齢が違う選手がいたので話を聞いてみると、同じチームに娘がいるということでした。以前も少し触れましたが、マダガスカルは若年層の妊娠が社会問題でもあるようです。一方で15歳を過ぎて妊娠出産ということで、子供が大きくなれば一緒にラグビーができます。若年層の妊娠は問題かと思いますが、親子で楽しめるという側面は大事な部分かなとは思いました。

女性チームと真剣対戦

飲みにケーション

地方普及活動を通じて同僚とお酒を飲む機会が多々ありました。
そして、マダガスカルにおけるコーチの姿を少し話してくれました。
マダガスカルにおいて、コーチとして評価されるためには選手時代に功績が必要なようです。そのため功績のない選手がコーチになることは難しく、トップレベルになればなるほど、その傾向が強いようです。そして選手も信頼するようです。

振り返れば、初めて男子代表のコーチの自宅にお邪魔したときは、すぐに香港セブンスに参加したときの写真を見させられました。単なるこじつけかもしれませんが、そのコーチにも少しは選手時代の功績を誇示していたのかもとは、今となっては思います。

そしてかなりの確率で夜はクラブに連れていかれました。
短期隊員が帰国するときも同僚は「またクラブで会おう!」と言ってたり、普及活動とともにアルコールが欠かせない日々でした。

最後に

基本的にタマタブ、マジュンガなど陸路での移動だったため体力的にもきつかったですが、貴重な経験になりました。代表指導とはまた違ったマダガスカルラグビーを経験することができました。マジュンガの帰りまで大きな事故、怪我はなかったですが、最後の最後で車が故障。近くに集落があったため、そこで待機、修理が終わるまで数時間待ちました。まさかの最後で避けたかった発展途上国あるあるでした。

修理の待ち時間に軽食

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?