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犬にいちごを食べさせようとしている方は注意!その他の食べ物も解説
「いちごは栄養満点だし、甘くて美味しいから犬にも食べさせようっと!」
などと、安易な考えで色々と食べさせていませんか?
もしかしたらその中には、犬にとっては有害な物が含まれているかもしれませんよ。
大切な愛犬を守るために、犬の消化構造や食べさせてはいけない物を学び、日々の健康管理に努めましょう。
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ドッグフード以外を食べさせる前に一度立ち止まってください
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人間にとって害はなくても、犬にとっては有毒な食べ物は様々あります。
なぜなら、人間と犬の消化構造が異なるからです。
美味しいから
栄養豊富だから
などと、人間の常識で決めてはいけません。
ドッグフード以外の物を食べさせる前には、食べさせても大丈夫か必ずチェックするようにしてください。
犬と人間は食性が異なる
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人間は雑食性、犬は半肉食性のように、生物はそれぞれ異なる食性を持ちます。
例えば、肉食動物が植物だけで生きられず、草食動物もまた肉だけで生きることができません。
これは、肉食動物が植物を、草食動物が肉を消化に適した構造を持たないからです。
消化に適さない物を食べてしまうと、消化不良や中毒症状などの様々な体調不良を引き起こしてしまい、最悪の場合は死に至ります。
ドッグフード以外を与えることは、必ずしも悪い訳ではありません。
寧ろ健康管理する上で重要な役割を持つので、正しい知識を持って愛犬との食事を楽しんでください。
犬にいちごは食べさせても大丈夫
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犬にいちごを食べさせても、基本的に問題ありません。
いちご自体は栄養豊富ですし、犬は甘いものが大好物です。
ですが、誤った方法で食べさせてしまうと様々な健康被害が想定されるため、注意しなければなりません。
・食べさせ方
犬にいちごを食べさせる上で注意しなければならない点は、以下の4つです。
いちごの栄養素
適量
与え方
加工品はNG
それぞれ解説していきます。
いちごの栄養素
いちごの栄養素は以下のようになります。
$${\underline{\text{いちごの栄養素(100g相当)}}}$$
kcal…31
脂質…0.1g
灰分…0.5g
水分…90.0g
炭水化物…8.5g
食塩相当量…0g
タンパク質…0.9g
このように、低カロリー且つ栄養満点ないちごですが、主成分である炭水化物には、食物繊維や糖分を始めとした成分が含まれているので、過剰な摂取は、下痢や肥満に繋がります。
適量
適量は1日あたりの摂取カロリーの10%を目安にします。
1日あたりの摂取カロリーは、以下のような計算式になります。
$${\underline{\text{1日あたりの摂取カロリー計算式}}}$$
(理想体重)^ 0.75 × 70 × 係数(※1)
=(1日の摂取カロリー)
不妊手術済み:1.6
未不妊手術:1.8
肥満傾向:1.4
痩せ気味:1
高齢:1.4
生後3カ月以下:3
生後4~9カ月以下:2.5
生後10~未不妊手術:2
例えば、5kgの小型犬の場合は、1日あたりの摂取カロリーが374kcalなので、4個以内が目安になります(成犬且つ去勢手術済みで計算)。
ただし、あくまでも目安なので、食べさせる場合は目安より1、2個程度少ない数を食べさせることをおすすめします。
犬の1日あたりの摂取カロリーは、理想体重を元に計算されています。
理想体重が分からない場合は、現在体重を基準にしてください。
測定方法は、
①犬と一緒に体重計に乗る
②1人で体重計に乗る
③(①で図った体重) - (②で図った体重) = (犬の体重)
ただし、現在の犬の体重が痩せ気味だったり肥満気味だった場合には、上記の測定方法では不十分なので、獣医師と相談して理想体重を測定しましょう。
食べさせ方
以下のようにいちごの下処理をしてください。
$${\underline{\text{いちごの下処理の仕方}}}$$
①よく洗う
②ヘタを取る
③小分けする
農作物には雑菌や農薬が付着しているので、よく洗ってください。
ヘタを取ってから洗うと栄養が流出してしまうので、ヘタを取る前に洗うことをおすすめします。
同じように、水に漬けたまま放置してしまうと栄養が水に溶けだしてしまうので、食べる直前に下処理を始めるのが良いでしょう。
ヘタ自体に有害物質は含まれていませんが、消化が悪く、実の隙間に雑菌や農薬が残っている場合があるので、ヘタは取り除きます。
小分けする理由は、喉に詰まらせてしまう恐れがあるのと、犬は量よりも数を増やした方が満足しやすいからです。
・加工品はNG
いちごジャム、いちごパン、いちごアイス等の加工品の類は、どれも高カロリー且つ様々な添加物が含まれているため、食べさせない方が良いです。
風味が強いものも多いので、偏食の原因にもなってしまいます。
「いちごだから大丈夫」
という安易な考えは捨てましょう。
犬に食べさせてはいけない物
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犬と人間の消化構造は異なるため、人間にとっては大丈夫な食べ物でも、犬とっては有害な食べ物が身近に沢山あります。
特に、以下のリストは少量を口に入れただけでも非常に危険な食べ物です。
食べさせないようにする工夫は、すぐにでもできる簡単なことなので、今日からでも実践してみてください。
・食べさせていけない物一覧
$${\underline{\text{犬に食べさせてはいけない物}}}$$
・ねぎ類(ねぎ・玉ねぎ・にら・にんにく等)
・ぶどう・レーズン・マスカット
・マカダミアナッツ
・アロエ
・アボカド
・銀杏
・いちじく
・カフェイン
・アルコール
・カカオ
・香辛料
上記の一覧は、少量でも中毒症状を引き起こす非常に危険なものです。
それ以外にも、下記の食べ物にも注意が必要です。
生卵
生肉
牛乳
いずれも高タンパク且つ低カロリーの食物ですが、生卵の場合は、白身に含まれる成分がビタミンBの吸収を阻害してしまい、生肉の場合は、寄生虫や菌に感染するリスクがあります。
なので、卵と肉に関しては、必ず加熱処理したものを食べさせるようにしましょう。
牛乳に関しては少量であれば問題ありませんが、犬は、牛乳に含まれる乳糖を分解する消化酵素が不足しているため、下痢を起こしてしまう可能性が高いです。
牛乳を飲ませる場合は、希釈などの濃度を薄める工夫をしてから飲ませるようにしてください。
・食べさせないようにする工夫
食べさせてはいけない物を食べさせてしまった、ということが起きないように、日頃から食品の管理は徹底するようにしてください。
具体的には、以下のように工夫することをおすすめします。
高所に置く
鍵を閉めるなどして入れないような場所に置く
注意していただきたいのが、固結びした程度では解いてしまう場合があるので、袋に入れたから大丈夫という判断で放置しないことです。
また、有害な添加物が含まれていたり、拾い食いの癖が付いてしまうので、食べさせても大丈夫な物だからと床に置いたりすることもやめましょう。
食品に関しては、一律で手の届かない所に保管することを推奨します。
・もし食べてしまったら
すぐに動物病院に診察してもらいましょう。
食べた量や成分によって異なりますが、ほとんどの場合は、24時間以内に発症します。
「少ししか食べてない」
「特に様子も変わらないから大丈夫そう」
などと決めつけてはいけません。
また、無理矢理吐き出させようとするのも体に負担をかけてしまいます。
非常に危険な状態ですので、決して自己判断はしないようにしましょう。
犬の食生活にまつわるQ&A
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・犬用のケーキなどは食べさせても大丈夫?
犬用ケーキは、犬に害のない特殊な加工が施された食べ物なので、食べさせても問題ありません。
ただし、ドッグフードに比べると風味が強いので、頻繁に与えると偏食の原因になります。
食べさせる場合は、誕生日など、年に1度程度に収めるのが無難です。
・手作りの食事は大丈夫?
食べさせてはいけない物一覧にない食べ物でしたら、手作りの食事でも問題ありません。
ただし、手作り食には厳密な調理方法が求められることには注意してください。
また、基本となる栄養素はドッグフードに含まれているので、他所のお家の犬がやっているからなどの理由で真似したりせず、その犬の健康状態をしっかり判断して、不足しがちな栄養を補う程度に留めておきましょう。
・猫と同じ物を食べさせても大丈夫?
猫は真正の肉食性、犬は半肉食性なので、食べさせる物は区別した方が良いです。
犬と猫で必要な栄養素も異なります。
分からない場合は、ドッグフードとキャットフードだけに留めておきましょう。
同じ屋根の下に暮らしているからと、安易な自己判断は控えましょう。
・食べさせた方が良い物はある?
食べさせた方が良いような健康的食はありますが、基本的にドッグフードだけで十分です。
けれど、体調不良などが原因で、ドッグフードだけで補えない場合は、獣医師の判断を仰いで決めるのが良いでしょう。
食事は大事な健康管理
用法用量を守れば、いちごはおやつやご褒美に最適な食べ物です。
人間がそうであるように、犬にとっても食生活は日々の健康管理において非常に重要です。
ただし、身近には絶対に食べさせてはいけない物が沢山あるので、安易に自己判断はせず、正しい知識を身に付けて食事を楽しんでください。
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