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高校野球の数は減少の一途ですが…こんな話もあるんです


今回は茨城を中心に取材している高校野球地方大会についてのレポートをお届けします。最近、この底辺校も取材して!!!…という、取材依頼をメールでいただくようになり、バーチャル高校野球を通じて彼らの戦いを見守る夏を過ごしています。

ってか、私って、、、、
底辺校ライターなのか、、、???
(ご自由に呼んでください)


というわけで、今回は水戸第三高校(以下、水戸三高)の挑戦について、特に柴田優太監督とのインタビューを交えながらお伝えします。(水戸三は底辺校ではありません)

◾️水戸三高の挑戦

水戸三高は今年の春、野球部を創部しました。部員は1年生6人、女子マネージャー4人という新たな歴史の第一歩です。野球部のない学校に赴任した柴田優太監督は、絶望することなく「ないなら作っちゃえ」という姿勢で野球部を立ち上げました。最初は困難に思えたかもしれませんが、初心者2名を含む6人の選手が集まり、夏の大会に挑戦しました。

◾️水戸三高の状況と取り組み

水戸三高は男子生徒が少ない学校で、1年生35人、2年生16人、3年生5人しかいません。学校は水戸城跡の本丸の中にあり、立地は良いもののグラウンドがありません。それでも柴田監督は工夫してパーツ練習などを取り入れ、那珂湊高校、茨城東高校と連合チームを組んで夏の大会に出場しました。人数が安定するまでは試合に出ない選択もあったかもしれませんが、他校の協力を得て出場することを決めたのです。

◾️初戦の結果と応援の力

初戦の相手は創部3年目の日本ウェルネス高校でした。
通信制の高校で、野球留学を取り入れ、野球で学校の名前を広めようとしています。技術力の高い選手たちに対し、水戸三高は23対0で5回コールド負けを喫しました。試合は日本ウェルネスの強打に圧倒され、外野手の頭上を越える打球が続きました。それでも、水戸三高のレフトとライトの選手は奮闘し、レフトの永山君はレフト前にヒットを放ちました。連合チームのヒット数は5イニングで2本でしたが、その2本が最終回となる5回の裏に出たことで、スタンドに集まった応援団も大盛り上がりしました。

◾️試合後の感動と柴田監督の言葉

試合後、応援団は選手たちを温かい拍手で迎えました。
特にヒットを打った小林君と永山君は大ヒーローです。「かっこいいー!」「ナイスバッティング」と拍手で迎えられ、嬉しそうでした。

柴田監督は、「野球部が頑張れば生徒たちにも良い影響を与えられる」と話し、一般生徒の応援が新たな動きを生んだことを喜んでいました。柴田優太監督は、水戸短大附属時代に甲子園出場を果たした経歴を持ちます。下妻ニから、野球部のない学校に赴任したときはどんな気持ちになったのでしょうか。想像できます。
しかし、「だからこそ、何かできる」と考え、ゼロから野球部を育てようとする姿には感動を覚えます。そして、その思いが学校全体に広がり、6人の新入部員とともに水戸三高が新たな歴史を作ろうとしています。

応援スタンドや試合後の一般生徒の姿に、
これは間違いなく希望があると確信しました。

◾️未来への期待

3年後、5年後、10年後、このチームがどのように成長していくのかが楽しみです。初戦で大敗を喫したかもしれませんが、この敗戦がニュースになることはなくても、学校の歴史や選手たちの人生の中では大きな出来事でした。柴田監督は野球部を通じて、生徒たちに希望と勇気を与えています。野球部が創部されることで、学校全体に新たな活気が生まれ、生徒たちが一つになって応援する姿は、今後の成長を予感させます。柴田監督の情熱と指導力が、水戸三高の新しい歴史を築いていくことでしょう。

ちなみに、
水戸三高のユニホームはドジャースブルー。
「ドジャースですか?」と聞くと、柴田監督は笑顔で「水短カラーです」と胸を張っていました。スイタン、、、、、、、オールドファンにとっては非常に懐かしい響きです。すぐに恩師である桐蔭横浜大監督の斉藤博久監督に連絡すると、
ありがとうございますと、嬉しそうでした。


柴田優太監督のような挑戦は、確実に希望を与え、多くの人々の心に響くものだと思います。取材を続ける中での発見や感動を伝えていきますね。
今後も引き続き、よろしくお願いします。

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