2023/4/9 長編小説書いてみた。

↑生活の合間を縫ってちまちま書いていた小説が、やっと一区切りつきました。良い機会なので、それについて取り留めのないことを書きます。

私がこの物語の元を思いついたのは、小学生にまで遡ります。その時巷では某忍者漫画が流行っていて私もハマりました。次にそういう異能力を使う感じのやつをやりたいとキャラクター設定をしたと思います。
自分の好きなものをパクる…コラージュする…リスペクトする……そうやって伝説の天才無免許外科医も餌食になりました。
だから創作と言いつつ、いつもどこかで見かけた話になります。

小説でやりたかったこと

今回私がやりたかったことは、雑に次の通りです。
・理不尽に失われた繋がりを取り戻す
・ケンカップル
・兄妹愛

それが達成されたか、そうでないかについてはここではふわっとさせます。気が向いたら拙作を見ると、答え合わせになるかもしれません。

①理不尽に失われた繋がりを取り戻す
失われたものを取り戻すって、なんかかっこよくない?という感覚的な中身のない動機であります。それにこういうのはよく見られますし、王道のストーリーなのだと思います。私も好きです。
ここで私が試されたのは「理不尽」の部分です。理不尽って…普段考えたくないことだから、どうしようか本当に思いつきませんでした。私が考えられた乗り越え方は一つ、「悪」を作ることです。黒黒のクロの悪者を作り、それを皆で倒し失くしたものを取り戻すと。これで一つの物語になりそうです。スッキリ、勧善懲悪です。
そこで、とりあえず悪について知らなかったので、Wikipediaを開きました。
それによると打つ手なしの悪とは、サディストになるらしいです。

残念ながら、私はサディストを理解できませんでした…

②ケンカップル
ケンカップルとはなんぞや、というところから説明しなければならないかもしれません。これは、仲が良いのか悪いのか分からない2人が、喧嘩という名のじゃれあいをしてしまうというものです。本当に素晴らしい関係性で、私もpixivでは散々お世話になりました。
だけども、自分が作るとなると難しかった。。。まず、私は揉め事を回避することに熱心なので、喧嘩をふっかける人の気持ちがよく分かりませんでした。アニヲタの旦那によると、あの2人は喧嘩したくてしてるわけでは無いと言います。喧嘩したく無いならしなきゃ良いのに……
とにかく私には未知なるビッグバンが起こっているというわけで、これを表現するのに体裁整えるだけでやっとでした。多分こうだろ…多分これがgoodなやつだろ……姑息な作業でした。

③兄妹愛
兄弟、兄妹、姉弟、なんでも良いけどきょうだいの仲が良い感じのやつをやりたかったのです。それに私には弟がおり、その辺の感覚は経験済みです。
最初は欲深く、自分の書きやすいきょうだい像ではなく、可愛く気弱な妹にそれを守ろうとするお兄さん…素敵兄妹を書こうとしました。実際書いて、何だこの清らかなだけの話は?となり、白紙になりました。慣れないことをするものではありません。
ところで私は弟と仲が良いです。彼はどう思っているか知らないけど、ずっと一緒にいなくても良い、気兼ねなく話せる関係の最上位だと思います。漫画もゲームもアニメも共有しました。
そして、我々は勝手です。彼は私のゲームのセーブデータを幾度となく消しています。私も小さい頃、彼にずいぶんいじわるしました…
今後とも自由にやりましょう、お互いに害なさない範囲で。

執筆で得た新しい気付き

小説を書いたことで新しく気づいたことがありました。
①言葉の再発見
どこで見聞きしたのか分からない言葉が浮かぶことがあって、調べるとちゃんと存在しているということが多くありました。言葉は自分の無意識にもあるようです。自分は自身が思うより日々言葉に触れて、記憶しているものだなと思いました。
さらに、自分があまり使わない言葉を使うことができて楽しかったです。私がよく使う言葉といえば、お疲れ様です、お先に失礼します、よろしくお願いしますぐらいでしょうか。それ以外の言葉は新鮮でした。

②興味のトリガー
書きたいものがあっても、興味を持ってそれについて知らなければ書けませんでした。大抵インターネットで調べたりしましたが、昔の講義資料を読み直したりもしました。そんな感じで、小説を書くのが興味のきっかけになって新しいことを知ったり、既知のことを再確認するのは楽しかったです。

③会話の楽しさとカメラワーク
この小説は、三人称視点と思いきや一人称視点も出てくるごちゃ混ぜです。ノリでそうなってしまいました。読んでいてよく分からなくなってしまったらすみません。。。
最初はたくさんのキャラクターが出てきてほしいと思っていたのですが、3人以上場に出るとすごく書きづらかったです。その時も結局誰か1人を主に決めて書かないといけなかったので、2人ぐらいがちょうど良いと感じます。それに私が小説を書いて、読み返して、一番楽しいのはキャラクターが一対一で話をしているところでした。一話に1人がベスト、多くて2人まで主人公を決めて、その者の視点にカメラを合わせるのが混乱せずに良いような気がしました。

その他細々したこと(自分用メモ)
・的確な表現が出てこない時は連想した言葉を羅列するとヒントがあるかも
・没った文も後で使うかもしれないから取っとく
・悩んだ時は会話だけでも書くと進むかも
・プロットは目安、キャラクターが勝手に動いて変わることもある…

小説でやり残したこと

一区切りついたものの、やり残したことがいくつかあります。たられば、夢希望的なことばかり言っているので、苦手な方は読み飛ばしてください。

・謎の4人乗りトナカイ
トナカイが出てくるのですが、4人も乗れるトナカイって相当な大きさです。これについては何の設定も作らず、何も考えずに書いてしまいました。いつもどこに住んでいる彼らなのか、主食は何なのか、共存している動物はどんなものがいるか…トナカイだけでなく、他にも細かいところに色々ありそうです。いつか考えたいです。
・世界設定の地の文
この世界はこういうところですよ〜という説明を地の文でつらつらと書いてしまいました。非常に読みにくいです。これの解決は、キャラクターの会話でそれとなく分かるようにするのが良いと思います。いずれ機会があれば修正するかもしれません。
・各話のタイトル
とりあえず書いて、区切れるところで各話としたのでタイトルはつけられていません。でも、相応しいタイトルをつけてみたいです。例えば一話目は「北端新幹線雪羽号」とか。全くセンスなくて辛いです。名前を悩むのは好きですが、決めるのは時間がかかります。いつか時間のある時に考えたいです。同様にあらすじやキャラクター設定も書けたら良かったな、いずれ。。。
・回収されていない伏線
伏線回収できる続編はいつになるのでしょうか。ふわっとした設定のようなものはありますが、センシティブで難しい話になる気がしています。あるいはもう書かないかも。。。とにかく今は第一章(?)完結の余韻に浸っていたいです。


自分の覚書も兼ねて、雑メモな感じになってしまいました。
ここまで見てくださりありがとうございました。


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