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私の運命~My Destiny(旧邦題:ハートに命中!100%)《命中注定我愛你》(英語:Fated To Love You)

出演:陳喬恩(ジョー・チェン)、阮經天(イーサン・ルァン)、陳楚河(バロン・チェン)、白歆惠(ビアンカ・バイ)ほか
監督:陳銘章(チェン・ミンチャン)『最後はキミを好きになる!』
台湾放送:2008年3月 台視/三立
尺:70~120分×24話

チェン・シンイーは法律事務所に勤める地味で目立たないOL。心が優しく、人に‟ノー”と言えない性格の持ち主であるがゆえに、同僚たちにはいいように利用され便利な‟付箋女”と呼ばれていた。そんな彼女にも恋人ができ、シンイーは彼との幸せを夢見て1泊の船旅を計画する。一方、ジー・ツンシーはアジア最大の日用品メーカーであるモーファリン社の社長。彼には3年付き合っているバレリーナの彼女がいて、今度こそ成功させると言う勢いでロマンチックな船上プロポーズを企画していた…。
だが、運命のイタズラなのか、ドアの番号が反転していることに気づかなかったシンイーは間違えてツンシーの部屋に入ってしまう。そして、互いに恋人と勘違いした2人は結ばれてしまう…。地味ではあるが心の優しいシンデレラと、財閥御曹司のツンデレ王子様の胸キュンラブコメディ!

https://www.videomarket.jp/title/415018

台湾で驚異的な視聴率を記録

本作が放送されていた時、私はちょうど台湾留学中でした。視聴率が台湾テレビドラマの最高視聴率を記録したことで話題になり、ニュースでもお祭り騒ぎとなっていました。本作で主演の阮經天(イーサン・ルァン)は一気に時の人となりました。ちなみに本作の視聴率記録は2010年のドラマ《新兵日記》で破られるわけですが、いまだに2位の座に位置しています。数字を出してしまうと、10%超えなので、日本からすると「どこが視聴率良いの?」と思われるかもしれません。しかし、台湾は日本と違いチャンネル数が多く、1%超えないドラマも多いのです。そんな中の10%超えです。これはとてもすごいことなのです。

コミカルかと思いきや女性なら考えてしまうテーマも

相手を間違えてワンナイトで妊娠というややセクシュアルなテーマをはらんでいたのですが、そのシーンをコミカルに表現したことでも話題となりました。どのように表現したのか、まだ観ていない方は本編で楽しんでいただければと思います(ハードル上げちゃってますが、そこまで期待しないでください💦)。
私が台湾ドラマですごく好きなのはコミカルな脇役たちなのですが、本作でもポンコツな叔父さんたちがある意味大活躍しています。
そのように、コメディ色が強いのかと思いきや、妊娠・結婚・女性の生き方など、強い社会メッセージも含まれています。それは、シンイーの自立の物語にも表れていますし、アンナ(バレリーナの彼女)が自分の夢を優先させる姿にも表れています。
ちなみにですが邦題が変更となったのは日本での権利所有者の変更によるものです。権利所有者が変わってもそのまま前のタイトルを使えることもあれば使えないこともあるのです。

運命のように君を愛してる《운명처럼 널 사랑해》(英語:You Are My Destiny)

さてさて、こちらは『私の運命~My Destiny』の韓国リメイクです。最近結婚を発表したチャン・ナラが主演ですね。本作ではチャン・ヒョクが誇張しすぎじゃないかっていうくらいのうざい社長役をやっていてとっても面白かったです。ワンナイトのシーンは韓国ならではの表現になっていましたので、そちらも要チェックです!
正直、どちらがいいとかないです。どちらも面白かったです。まぁ、韓国版は原作観た後で観たので、もしかしたら韓国版が初見の人よりは面白さ半減だったかも知れませんが…。強いて言えば、原作の方が周辺人物のコミカルさがもっと吹っ切れていたかなと思いました。それは文化的な「ノリ」の違いだと思いますし、韓国版は韓国版でもう少し落ち着いた形でのラブコメに仕上がっていたのでどちらも楽しめました。ただ、韓国ドラマのほうが日本市場では人気なので、声を大にして言いたい、原作も観て!!!

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