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「パワプロ2022」幌宵列島苫羅ナイツの舞台設定


前書き

サンズの前にこれまでオリジナルチームも3つ作ったりしましたが、(拙い)文章は書けても絵心が全くない自分は舞台設定に踏み込むようなイラストが描けないので、そのあたりは手つかずでした。
しかし画像生成AIやChatGPTの誕生によりいろいろできそうな気がしたので、時代に追いつくための練習も兼ねて、テキトーな背景設定を以下に表現してみます。

出て来る画像は全てAI(Leonardo.Ai)生成物です。

ここまで書いていれば言わずもがななんですが、いつもの注意書きを一応入れておきます・・・

※チーム・選手設定などは全てフィクションですので、実在の人物及び団体とは関係ありません。

幌宵列島略史

北海道から北東北の西方40~70キロの海域に点在する29の島からなる幌宵列島。北から南に島の位置を見ていくと、東に行ったり西に行ったりとバラバラで、酔っぱらいの足取りにも見える。
気候は厳しく、冬は気温が氷点下20度に達し、更には周りを海に囲まれ、遮るものが少ないことから西高東低の気圧配置の際は烈風が吹き荒ぶ。

各島の標高は低く、島は海抜0メートル以下のところもあり、海水が入り込んで湾を作ったり、湖沼となっている島が多い。
それらの湾や沼は北海道本土から月明かりのある夜間に見ると、地面の高さでも円形や三日月形などいろいろな形に輝く場所として、本土のアイヌからは「トゥマ(光る)ラ(低地)」と呼ばれていた。
その経緯もあり、幕府解体後、北海道に開拓使として入植してきた和人には、幌宵列島はしばらく苫羅(とまら)の別名でも知られていた。

海とつながった湖や湾に月明かりが反射する
中には満月のような不思議な形をした沼もある

列島には高い山が少なく、草原が広がっている。特に低湿地でも繁茂するように適応した列島固有のヨイノススキが延々と広がる野原がある。

ヨイノススキの草原
奥には牧草地が広がっている

この列島での人類の歴史を振り返ると、縄文時代後期の貝塚が見つかっており、その頃にはすでに定住していたようだ。
鎌倉時代後期になると北海道本土のアイヌ文化と交じりつつ、男も女も頬に赤みがかった刺青を入れる独自の風習があった。これが和人から見ると酔っぱらって頬が赤みがかった「ほろよい」気分に見えることから、この列島の語源ともなっている。

その後は北海道や本州の歴史とは切り離された時期が続いたが、19世紀後半から20世紀初頭、幌宵列島も渦中に巻き込まれた混迷の時代にも各島が一致団結して生き残ってきた。
本来の行政区域は北海道、青森、秋田にまたがるが、その結束力から実質1つの「まち」として運営されてきた。

島の数は多いが幕府解体後の新政府初の国政調査の際の人口は約5,000人。
そんな少ない人口だったため、江戸初期まで列島の人々はお互いの名前をほとんど把握しており、相手を二人称や三人称で呼ぶ習慣がなく、名前を直接呼んでいた。
ただ江戸時代中期に将軍大奥付きの女中「月影」が将軍夫人の勘気を受け、列島に島流しとなる。
その際、月影は見知らぬ人々に対し声をかけるときは「そなた」と呼び掛けていたが、それがいつしか列島全体に広まった。
また新政府の時代に人口が大幅に増えたため、名前を知らない人と会う機会が増加したこともあり、現代でもほとんどの人が知らない人へは「そなた」と呼び掛ける独特の文化が残った。

また厳しい気候のため新しい産業が生まれづらかったこともあり、江戸時代の雰囲気を保つ町並みも残っている。それらの町屋でお茶を一服する際、店員から「そなたはどちらからお越しです」といったような呼びかけをされるが、それが建物の雰囲気と合わさりタイムスリップしたような感覚を覚えさせる。

列島最大の島、赤羅顔島の大通りにはかつての面影が残る

列島の主産業は幕末までは漁業だけだったが、北海道にやってきた開拓使顧問のオーバリー・ケプラーから酪農を学んだ嶺押宗吉(みねおしむねよし、現ナイツオーナー・操の曾祖父)が列島に導入。
すると元々寒冷かつ栄養素も不足しがちで、稲作に不向きな環境で空き地が広がっていたこともあり、列島中に急速に牧場を拡大。
一大酪農業者として名を上げ、会社化し嶺押乳業を設立。
その後嶺押乳業は酒類、健康飲料を含めた総合飲料メーカーへ転身。順調に業績を拡大し、いつしか一流企業の証としてプロ野球球団の所有を志向することに。

最終的には自らの母体である幌宵列島に球団を新たに立ち上げることとし、列島の中でも最大の面積を持つ赤羅顔島にホーム球場を建設。
同時にこれまで乳製品以外も扱いながらも社名は嶺押乳業のままだったが、苫羅の語源である光る低地のごとく、周りからは見えにくいがどんなところにも光はあることを世界にも示すため、社名を苫羅ドリンコへ改称した。
こうして、幌宵列島苫羅ナイツが誕生した。

現ナイツオーナーの嶺押操氏
現場でも、経営者としても全力を注ぐ二刀流
牛さんの足が一本足りないのは気にしてはいけない

その後、会社経営は順調に推移し、更には現オーナー・操氏に代替わりしてから生み出した大ヒット商品「クラウディムーン」の収益も活かして球場についても積極的な投資を行った。
野球界の一大イベント、「パワフェス」で使用された宇宙航行も可能な球場「RAVENドーム」を買い取り、列島各地で開催出来るよう空中移動可能かつ海上に一時的に固定出来るように改造。燃料費が凄まじいため遠距離移動は自重しているが、これにより列島内のみならず近海に移動しての開催が可能となった。

RAVENドームを改造した「Night Crowスタジアム」
近海を移動できるよう超大型反重力ジェットエンジンを搭載している
ダイヤモンドやマウンドの形がおかしいのは気にしてはいけない

決して人口も多くはなく、産業も酪農、漁業がほとんどと決して豊かとは言えないが、しかし列島を象徴する球団、苫羅ナイツが確かに島民を盛り上げ、その心を一つにしていると言えるだろう。

後書き

サンズの舞台設定に続いて、AIイラストを活用し架空の列島の歴史や土地の様子を書いてみました。

AIイラストのおかげで文章だけでは出せない雰囲気を作れましたが、設定を考えるのは大変ですね。
サンズの時はまだ比較的アイディアが出て来ていたのですが、ナイツではもう私の想像力の泉は枯れ果てていました・・・
自分は架空日本史みたいなのでようやく繋いでようやく作成していますが、完全ファンタジー世界やSFでの世界設定を考えている方の想像力、構成力には脱帽です。

本を結構読む方ではありますが、歴史小説であればしっかりと時代考証を踏まえて登場人物を描き、またファンタジー・SFであれば自身で構築した世界の原理原則をしっかりと守らないと破綻をきたす・・・

サンズとナイツを通じて自分が良く読むジャンルに沿ってちょっぴり創作家気分を味わいましたが、やっぱり自分は作者になるほどの技量は無いし、読者でいた方が気楽でいいもんだな~と感じた次第です。