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現役作家に聞く!作家活動の8つのポイント

作家活動ってどうするの?
作家活動ってどうするのでしょう?実は美大では教えてくれないあんなことやこんなこと、現役作家さんに教えていただきました!

 

教えて下さったのはこの方、

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↑画像お借りしました。

Facebookで知り合った福井安紀さんです!

福井安紀さんってこんな方

土と石を粉にして自家製の絵具を作り、主に板に描く作家さんです。

天然土や石、草木などの素材を使用することにより、大昔の初めて絵を描いた人の追体験をしたいとお考えです。

 福井安紀さんのホームページはこちら↓
tuchitoisi.web.fc2.com

 制作中の様子をFacebookで公開されており、密かな楽しみになっておりました。

 福井さんの作品からは、自然や、古代の人々に対する愛情と真摯な眼差しが伝わります。日々追われていると忘れがちな緑の香りや、土臭さ、泥の質感を思い出させてくれます。

 制作活動の他、作家活動の方法を伝えるセミナーも開催されていらっしゃり、作家活動を展開する為のポイントをお伺いしたところ私にも教えて下さいました。(本当にありがとうございます…!)

作家活動を展開する為のポイント

※ご本人の許可をいただいております。
 

★「絵や造形で食べていくことはムリ」ではありません。

1.永く付き合ってくださるお客さんを30人~50人つくれば活動展開できるようになる。

2.お客さんがお金を出しているのは、作品と作家とその未来。
良く見せよう、背伸びしようと思わず、さらけ出すこと。自分の全てが商品になる。

3.自分の純度を高める。一般的なことに囚われず、自分の信念、考えの鮮度を保つ。
それにより商品としての自分に価値が生まれ、おのずと独自性が生まれる。(その価値がある自分が創るものに、価値がないはずがない!!)

4.お金、結婚、子供、家など生活、人生に関することは早くからよく考えて決める時に決める。
基本的考えとして「何とかなる!」。
(各種事情を価値に昇華させる。)

 5.お金は時間を買うためのもの。
全力で挑戦できる時間の引換券としてお金を使う。

その間に作品がお金になれば、1年が2年になる。そして2年が10年に、10年が1生になる。

6.路面などのギャラリーでの個展で自分のお客さんとの出会いを得る。
その為にも必ず会場にいること。
集客力の高い場所で展示をすることも重要。

7.作品の値段は5万円を中心に3万~12万円を。
安すぎても、高すぎてもだめ。安すぎると企画画廊での展示ができない。

 8.お客さんや通りすがりの人に連絡先をいただけるよう努力をする。
自分のお客さんの入り口、接点となる。

展示の高さは低めでタイトルに価格は明示する。

 上質の美をつくり、200年後の人々に「平成の時代も結構やるね~」と言ってもらえるように!

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 福井安紀さんからのお話は以上です。
 制作から宣伝までを担う作家のタフネスよ…

 ・まず、「作品で食べて行くのは可能」という前提で動くこと。
・自分自身も商品であるという意識
・プロモーションとお客さんとのコミュニケーションによる営業は不可欠。 

この、「作品で食べる」と決めて、時間やエネルギーを自己投資し、ファン獲得の活動を展開…って起業家や個人経営と同じ全く考えですよね。

制作のみならず、そのプロモーションまで自分でしなくてはならないのは相当なタフさや柔軟性が求められます。

何かで大きな賞を取ったり、ギャラリストに見いだされたりしない限り、自分で営業をかけなければ届けることが困難というのは本当に大変な世界だと思います。
作家とお客様を繋ぐ役割がもっと身近に気軽にあったなら埋没してしまう作品が減るだろうと思いました。

福井さん、貴重なお話を本当に、本当にありがとうございました!今後とも応援しております!

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