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【Legacy/ Burn】 各カードの役割を説明します

こんにちは。「ひらこ」と申します。

2児の父です。普段はDiscordサーバーで遊んでおり、レガシーもプロキシからチマチマ集めています。

そんな私、先日レガシーをデビューしたという方がいらしたので、喜んで1キルしてあげました。

お相手は「バーン」を使っており、「リストやデッキガイドを見たが古過ぎて参考になるか怪しい」とのこと。

私は「スパイ」を使う前、またサブデッキとして「バーン」を持っています。また、モダンでは「バーン」を使い続けて8年くらいです。

今回は私が使用している「バーン」のデッキリストと採用理由、採用しなかった理由を説明します。現環境におけるバーンの指針になれば幸いです。

◆リスト

では、私が使用している「バーン」のリストです。

◆採用理由

構築の方針

それぞれの採用理由を話す前に、現在過去と関係なく、レガシーの環境を説明します。

ざっくり言うとレガシーには3種類のデッキがあります。「Willがあるデッキ」「古えの墳墓を使うデッキ」「ワンキルしようとするデッキ」です。

モダンとは違い、レガシーはクロックパーミッションするか、拘束するか、ワンキルしにいくかで溢れています。

モダンのように3、4ターン目に勝利するデッキで溢れているわけではないんですね。

さらに数としては「Willがあるデッキ」「古えの墳墓を使うデッキ」が比較的多めです。

ですから、バーンもそれに合わせます。つまり、「Willがあるデッキ」「古えの墳墓を使うデッキ」に照準を合わせ、「ワンキルしようとするデッキ」はサイドで何とかします。

メイン:土地

枚数は19枚です。

モダンのバーンと比較して1マナのカードが少し多いのと、《灼陽大峡谷》が少ない(よくあるリストには入っていない)ことが理由です。

《火炎破》や《極上の炎技》でフィニッシュすることが多いので、多少土地が多くても大丈夫です。

各種フェッチランドの採用理由は《焼尽の猛火》のためです。《焼尽の猛火》を入れない場合は《山》だけでも良いかもしれません。

《蛮族のリング》は「持っていないから」という理由で入れていません。早く欲しい。

◆メイン:クリーチャー

《ゴブリンの先達》:4枚

まずは、お馴染みの《ゴブリンの先達》です。

モダンにおいて《ゴブリンの先達》は強力なカードです。そして、レガシーでも強力です。4枚の採用。

土地を与えるかもしれないデメリットを持っていますが、バーンのキルスピードではお相手が土地を使いきれないことも多く、大した問題にはなりません。

《僧院の速槍》:4枚

次に《僧院の速槍》です。

《僧院の速槍》は非クリーチャー呪文によって打点が上がります。

火力呪文でも打点が上がりますし、アーティファクトやエンチャントでも上がります。

《ゴブリンの先達》同様、強力なクリーチャーです。これも4枚の採用。

《大歓楽の幻霊》:4枚

《大歓楽の幻霊》は《渦まく知識》や《思案》を唱えにくくします。

また「ワンキルしようとするデッキ」が遅い動きをしていれば速やかに勝利へ導きます。「ANT」や「エルフ」などのチェイン系コンボ、まごついている「リアニメイト」に刺さります。

この子に《意志の力》で打ち消してくれるならば、後続のカード達が通りやすくなります。

リスクは速度が遅く「古えの墳墓を使うデッキ」に轢かれがちです。

得手不得手がはっきりしています。効く相手にはたくさん欲しいですし、効かない相手にはサイドアウトします。4枚の採用。

◆メイン:スペル(1マナ系火力)

ここでは《稲妻》《稲妻の連鎖》を省略します。

《溶岩の撃ち込み》:4枚

《稲妻》や《稲妻の連鎖》には劣りますが、低リスクで3点を相手に与えます。

2ターン目や3ターン目で相手に押し込むときに唱えることが多いです。《僧院の速槍》と相性◎。

連発して唱えても大丈夫なので4枚投入しています。

《裂け目の稲妻》:3枚

マナ総量が3であること、待機呪文であることによって、《稲妻の連鎖》や《溶岩の撃ち込み》と似て非なる動きができます。

例えば、マナ総量が3であるため《虚空の盃》をすり抜けやすくなります。

また待機呪文のため、待機明けには0マナで打てることにより、《批判家刺殺》が唱えやすくなったり、《僧院の速槍》の果敢を増やしたりと仕事は多いです。

他方、《乱動する渦》の下では自分が5点失うリスクもあります。

さらに待機で用意することが多いので、重ね引くとキルターンに遅延が発生することもあります。

私のリストでは《乱動する渦》を4枚採用しており、《乱動する渦》下のリスクや重ね引きの弱さを考慮して、3枚の採用です。

◆メイン:スペル(2マナ系火力)

レガシーならではのクセが強いカード達です、2種類紹介します。

《乱動する渦》:4枚

《乱動する渦》はレガシーでは最強の火力だと思っています。

一旦着地すれば、《意志の力》《目くらまし》は撃ちにくくなります。

0マナファクトは自殺行為です。

マナに気をつければ《ウーロ》は回復しなくなります。

つまり、《乱動する渦》だけで「Willがあるデッキ」、「1キルしにいくデッキ」の中で特に0マナを使うものを牽制することができます。

弱点は「古えの墳墓を使うデッキ」では焼き切る前に轢かれがちなことです。向こうの方が攻撃力が高いからです。

また《火炎破》を代替コストで唱えたときや《裂け目の稲妻》を待機明けで唱えたときは自分も5点もらいます。

自分が5点もらうリスクよりも相手が5点食らうのを恐れて動けなくなったり早まったりする方のリターンが大きいため、メインから4枚投入しています。

《発展の代価》:4枚

2023年現在では、基本地形を置くデッキが限られてしまいました。

多色化が進み、青赤デルバーでさえ《蒸気孔》で5枚目の2色土地を採用するくらいです。デス&タックスでさえ、《オークの弓使い》欲しさに黒を足し始めました。

この機会を逃すわけにはいきません。

ほとんどのデッキで基本地形が置けないのであれば、その穴を突いていきましょう。

使用感では、6点以上のダメージが見込めます。

重ね引くリスクよりもダメージのリターンが大きいと判断し、今は4枚の採用です。

◆メイン:スペル(その他)

《火炎破》:3枚

《火炎破》は0マナ4点火力、バーンの必殺技です。

4枚入れたいところなのですが、《乱動する渦》で5点を持っていかれるリスクがあります。

また個人的に、重ね引いたときに唱えられないかもしれないと考えています。

そのため、いまは3枚の採用です。

《罠の橋》:2枚

《罠の橋》は必殺のカードです。

理不尽なコンボが横行するレガシー環境ですが、その勝ち手段のほとんどは「戦闘で相手のライフを0にすること」です。

そのため《罠の橋》を置ければ、相手の勝ち手段をほとんど奪えます。

また、「実物提示教育」にデッキ構造上勝てないため、せめてもの足掻きに採用しています。

いったん2枚採用して、様子を見ています。

《極上の炎技》:1枚

「Willがあるデッキ」全般に強力なカードです。

最後に詰めるカードとして使用し重ね引くと使いづらいため、メインでは1枚の採用です。

◆サイドボード:墓地対策

まず、墓地対策カードは3枚です。

これは「墓地対策でハードマリガンするくらいなら3キルできるハンドを目指そう」という方針に基づくものです。ある意味の割り切りです。

《強迫》や《陰謀団式療法》をずらすため、《フェアリーの忌みもの》を2枚採用します。

《墓掘りの檻》は墓地対策と共に、《緑の太陽の頂点》を採用するデッキに採用します。

引けたら良いな、くらいの気分のため1枚です。

仮想敵は「墓地利用系コンボデッキ」となります。

そのため、遅効性な《乱動する渦》、打ち消されないことがメリットになりにくい《極上の炎技》がサイドアウト候補です。

◆サイドボード:アーティファクト破壊

《粉々》を3枚採用します。

アーティファクトを破壊するついでに3点を与えます。

入れるデッキは「8-cast」などのアーティファクト主体のデッキです。

バーンというコンセプトにマッチしたカードなので、たくさん入れたいのですが、4枚は多いかもしれません。

他にも《破壊放題》や《溶融》といった、複数破壊できるカードもあります。

検討する余地は十分にありますが「まぁ《粉々》便利だし、いいか」くらいで採用しています。

◆サイドボード:青を咎める呪文

《赤霊破》を3枚入れています。

「実物提示教育デッキ」など、青が絡んだ自分より速いデッキに採用します。

ちなみに《紅蓮破》であれば、青いカードでなくても対象を取って唱えることができます。これは《僧院の速槍》の果敢に貢献するため、《紅蓮破》が優先されます。

私はなぜか《赤霊破》を持っていて《紅蓮破》はありませんでした。

微々たる利点のために1枚1000円するカードが買いたくないので《赤霊破》のままにしています。(バーンでコンベンション参加するなら話は変わるかもしれません。。。)

◆サイドボード:その他

《極上の炎技》:1枚

《意志の力》があるフェアデッキ全般に投入します。

抜くカードは《発展の代価》や《裂け目の稲妻》など、相手の基本土地の枚数や効きにくい火力を勘案して都度調整します。

Q:まだ5枠あるよ A:すみません、決まりません

サイドボードの枠が、まだ5枠残っています。

これは、環境を考慮してメインから《乱動する渦》や《罠の橋》を入れているせいでもあります。

バーンのリストを漁れば、《血染めの月》《灰燼の乗り手》《硫黄の渦》など、特定のデッキに刺さるカードを採用することは悪くない選択です。

しかしながら、私も実践経験が豊富とは言い難く、「そのカードを採ってなくて負けた」ことがありません。

そのため、リストの中で話していないカードは「持ってるカードの中から、それっぽく入れた」だけのカードです。ごめんなさい。

たくさん対戦し、いろんなデッキを焼いていく中で「これは必要だ」と思ったものがあれば、随時、更新していきます。

◆終わりに

レガシーの「バーン」はテンプレートが固定化されていて「なぜ、このカードが入っているのだろう?」と考えることが少ないように感じます。

たとえリストが固まっていたとしても、環境によって微妙に選択するカードは変わっていきます。

炎は流れに乗れませんが調節は可能です。程よく焼却していきましょう。

このリストが誰かの参考になれば幸いです。

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