自分の気持ちを大切に~内発的動機で行動すること

何かをやるときのモチベーションの要因として、内発的動機と外発的動機と言われる区分がある。内発的動機とは、自分の中から出る、純粋に「やりたい!」という気持ちや、その行動自体が「おもしろい!」と思えることだ。対して外発的動機とは、お金がもらえる、褒めてもらえるからという報酬や、逆に上司に怒られるから、などの罰を避ける動機も含まれる。近年では一般的に、よいパフォーマンスを生むためには、内発的動機づけが大切だと言われている。

私は内発的動機で動いている、というよりかは、外発的動機がほとんど効かない、という表現のほうがしっくりくる。お金がどうこうとか、誰かに怒られるとか、全くもって気にならない(笑)。これがASD傾向に絡むのか絡まないのかはよくわからない。ただ、少しでも傾向がある人は、きっと内発的動機の方が楽なんじゃないかと思う。

ときどき街中で何かを叫びながら泣いている子供を見ることがある。そんな子はきっと、自分の中の「こうしたい」という気持ちと現実が噛み合ってないのだろうなぁ、と割と共感できたりする。そんな子供に対して、「怒る」「叱る」ような大人による外発的要因を与えても、ほぼ無意味だろうな、とも想像ができる。

このような子供や親に対して怒ったり嫌悪感を抱く人がいる。私はむしろその人たちの方が心配だ。彼らは自分の気持ちに蓋をして生きているのではないだろうか。子供が羨ましかったり疎ましかったりするんじゃないか。そんなんじゃ生きていけないぞという上から目線な感じもする。そして、普段から外発的動機に振り回されて生きている人なのではないだろうか。

罰のような外発的動機は、負のスパイラルを生む。外発的動機で動く人が、また誰かの外発的動機を与える動きをするのだろう。だが、内発的動機で動く人にはパフォーマンスやクオリティでかなわないだろう。

普段から自分の気持ちを大切にすることで、他人の気持ちにも優しくなれる。内発的動機には逆に、正のスパイラルがある。世界はどんどん本人の気持ちに優しい世界になって欲しいし、私はその一部でありたい。

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