Believe-君にかける橋-②「玲子さんがいないことを受け入れられない理由」

玲子さんがいないことを受け入れられないのはなぜ??
放送終了、5日もたったのにまだ引きずっている。。(涙)

ドラマで好きな人がいなくなってしまうことは珍しい事ではない。。
病気で余命宣告されていることも多々ある。。
でも、なぜ玲子さんに関しては、こんなにも悲しいのか・・
受け入れられずにいるのだろうか・・?
と、ずっと疑問に思っている。

そして、今期Believe同様に話題になっているアンメットを観ていてふと気づいた。
あ、そっか、、、ドラマでは回を追うごとに、「ミヤビちゃん、どうなっちゃうんだろう、、、」「手術が難しいってことは・・・」
「あ、倒れちゃった・・・」と、病気であり、状況が芳しくないことを教育されていく。そうやって、少しずつ状況を受け入れているのではないだろうか。

では、一方玲子さんの場合は、どうか。。
1話でいきなりの衝撃告白、、「私、癌なんです・・」「持って1年かな・・」「あなたが出てくるころにはいない可能性が高い・・」と。

私たちは、そこでは一度覚悟をした。
そっか、、玲子さん最終回まではもしかしたらいないのかもしれない。。と。
しかし、メインで描かれていた陸の逃走期間は1週間。
余命1年の状況で病状が一気に悪化することは当然ない。。
ゆえに、倒れてしまったり、辛そうにしている描写は多少あったものの、病気をテーマとしたドラマにある病気を実感させられるシーンはほとんどなかった。
むしろ、狩山夫婦のきずなを回を追うごとに知ることが出来、2人がお互いに思っていることを深く知ることになる。
そして、陸の無実が証明されたら、2人の幸せな姿を観ることが出来る!と、いつしか信じるようになった。
そうやって、私たちは、奇跡を期待する気持ちの方が大きくなっていった。
先ほどと同じ表現をすると、教育されていったのだ。

さらに言えば、、、、
わざわざ玲子さんを辛い目に遭わせる必要などないのではないか。。と思うようになる。
それこそ、ドラマに与えられた時間も長くない、、、玲子さんの病気まで描く余裕はないだろう・・・と。
だから、きっとドラマの間は玲子さんは大丈夫だ!!そんな思いが強くなっていった。
人は、都合の良いように解釈するものである。

しかし、ドラマの時は一気に進んだ。。。
9月の時点では、入院はしていたものの磯田社長に一人で会いに行くことが出来た玲子さんだが、着実に時間は過ぎて行っていた。
4月の時点で余命が1年だとすると、、9月の時点では半年くらい。。

玲子さんの病状に変化があったのはしばらくしてからだろうか・・。
陸が刑務所にいる間。。
救いなことはおそらく、陸の再審結果はちゃんと報告を受けただろうなぁ~ってこと。
これ以上は考えると辛くなるので、ここまでが限界・・・。

ずっと考え続けた結果、私たちが玲子さんに起こったことを受け入れるには、その実感と期間が足りなかったんだと思うに至った。
その反対に、陸と玲子さんの幸せを期待してしまう情報はたくさんもらうことが出来た。
できれば、その期待だけをもって終わりたかったけど、、、それは許してもらえなかった。

弱っていく玲子さんを見たかったかというと、やっぱり見たくはなかったので・・・これで良かったと思うしかないということだろう。
しかし、、、
受け入れるための情報が今後も増えることは無いので、今ぽっかり空いてしまっている玲子さんへの思いが埋まることもないだろう。

医療系ドラマで患者に過度な期待を持たせてはいけない・・
というセリフを良く聞くけど・・こういうことか・・と、痛感している。
いなくなってしまう覚悟よりも、期待の方を大きくなってしまうと喪失感はとんでもなく大きくなる。。ということだ。

最高の期待値からの一気に落とされた感覚はドラマの演出としては、素晴らしいのだろう。。だからこそ、こうしてずっと引きずっているし、玲子さんが心の中に残っている。

だが、どなたかが書いていたが、井上先生が一番の裏切り者だ・・・!
とはうまく言ったもので、私もそう思う。。。


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