国立新美術館・テート美術館展
今回は美術のお話。最終的には写真にもつながるお話です。
コロナ前は好きだった美術鑑賞
カメラを始める前は美術鑑賞も好きで都内の美術館で気になる企画展があると行っていたのですが、コロナ禍になり行かなくなり、そこからカメラに没頭して美術館から足が遠ざかっていました。
また、コロナ禍になり、企画展の料金が高くなっていたのも一つの理由です。
かれこれおそらく3年ぶりの美術館。入館料が高いのは覚悟の上で調べたのですが、なんと2,200円🙄
え、高くない…?
高くなった正確な理由は知りませんが、コロナ禍は混雑を避けなければならず、コロナ禍前の売上を近づけるためには単価を上げる必要があったからだろうと思っていたのですが、5類に下がった今、その理由は通用しません。今回もめちゃくちゃ混雑してました💦
ということは、燃料費高騰による輸送費の問題…?
それにしても高くない…?というのが正直な気持ちです。
入館料の話が長くなりましたが、なぜ今回この企画展に行こうかと思ったのか。理由は2つ。
①今回の展覧会のサブタイトルにもある、ターナーという画家の絵が好きだったから。また、印象派の絵画が好きだから。
②絵画を見ることで自分の写真に良い影響を与えられるのではないかと考えたから。
テート美術館展とは
今回のテート美術館展の紹介文とホームページのリンクです。
ちなみにこの企画展目当てで行ったのに、着いて方向案内を字面で見たとき「デート美術館展」に見えて、??ってなったのは秘密です🤫笑
ターナーとの出会い
先に述べた通り、美術館に行くのが好きで2018年にSOMPO美術館(当時、損保ジャパン日本興亜美術館)にて開催されていた『ターナー展』でターナーの存在を知りました。出かけている時にたまたま美術館があるのを知り、たまたまターナー展をやっていて、広告の絵に魅かれて行きました。
そこに展示されていたのは海の景色を淡い色で描いたとても素敵な絵でした。そのときから、ターナーは好きな画家の1人です。
光について
今回のテート美術館からテーマを「光」をもとに選ばれた作品がきました。
私は、この「光」が写真に生きるのではないかと思ったのです。
なぜそう考えたのかというと、4月に開催された「壁展」で以下のような文章を目にして、写真を撮る上で「光」に注目するようになったからです。
また、鑑賞する際に音声ガイドを聞くのが好きで、今回も聴きながら見ていたのですが、ここにも写真のヒントがありました。
テレ東の田中アナウンサーとTBSの田村アナウンサーが話すコラムの中でこんな話がありました。
「photograph」=「写真」は「photo」=「光」と「gragh」=「描く」が語源になっているそうです。前回のnoteで日本語はよくできているという旨を書いたのですが、英語にも同じことが言えるのですね。
光を取り込み画像にするカメラの仕組みについて
少しマニアックな話になりますが、光がなぜ写真にとって大切なのかの話をもう一つ。
写真は一眼カメラの場合レンズを通してイメージセンサーに届いた光を電気信号に変えて画像にします。
人間の目も同じような仕組みで、瞳孔から入った光を虹彩で調節し、網膜(視細胞)に届いた光を電気信号に変えて脳が明るさや色などを認識します。視細胞にも個人差があり、同じ物を見ても微妙な色の違いが生じるらしいです。
ここまでの内容で光が写真を撮る上でどれだけ重要か伝わったでしょうか…?
テート美術館展を見ての感想
今回はターナーを目当てに行ったのですが、個人的にはターナーの描く海の絵が好きで、今回は海の絵ではあったものの抽象画過ぎて以前見たほど心は動きませんでした。
今回一番好きだったのは、
ジョン・ブレット作
《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》
でした。光の描写、雲の質感、海の反射、すべてが美しい絵でした。
印象派が好きな理由
私は印象派の絵画が好きです。写実主義の絵も写真みたいですごいなと思うのですが、印象派の方が
なぜこの色を使ったのだろう
画家にはこんな色に見えているんだろうか
など、想像をかきたてられるからです。今回はそういった作品が多くて、見ていてすごく楽しかったです。
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