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海南島、脱出作戦

夏休みに家族で遊びに行った海南島・三亜に到着してまもなく、
1人のコロナ感染者が発見されましたが、
私たちはそれほど気にしていませんでした。
 
8月4日に三亜から北京に戻る飛行機に乗る予定だった私たち、
前日夜中に突然、携帯にキャンセル通知が届きました。
そのころには感染者は数十人になっていましたが、
それが飛行機が飛ばない原因だとは思っておらず、
しかたないな、と翌5日のフライトに振り替えたのですが、
5日の飛行機も再び直前キャンセルに。
 
これはかなり深刻な状況だと悟った私たちは、
5日のうちになんとか海南島を脱出しようと
海口という街から北京へ飛ぶ飛行機を予約しました。
三亜から海口までレンタカーで3時間、
一か八かの賭けです。
 
三亜を出る際にも地元警察の検問があって、
海南島の健康コードなどをチェックされ、
ドキドキしながらも、なんとか海口に到着。
どうか無事、予約した飛行機が飛びますように…!
と祈るような気持ちで空港へ。
 
そんな私たちを待っていたのは、非情な現実でした。
 
ヨロヨロしながら家族4人で海口の空港にたどりつき、
さぁカウンターでチェックインという時、
空港の係員が、
 
「搭乗者全員の北京の健康コードを見せてください」
 
と一言。
えっ、今まだ海南島なのに、北京の健康コードが必要なの?
ここ数日、毎日三亜でPCR検査を受けており、
家族4人全員陰性で、海南島の健康コードは全員緑でしたが、
海南島に来て数日、北京の健康コードはチェックしていませんでした。
 
しかし係員の説明では、
飛行機の到着地である北京の健康コードが緑でないと、
北京行きの飛行機には乗れないという。
そんなこといつ決まったの~!?
 
ドキドキしながら数日ぶりに北京の健康コードをチェック。
すると、、、
 
私と、息子と、娘の健康コードは緑でした。
ほっ。
 
しかし、夫の健康コードには注意喚起ウィンドウが。
 
「これが出ていると飛行機には乗れません」
 
かくして、私と子供2人は
なんとか海口から北京行きの飛行機に搭乗できたのですが、
夫はひとり海口に取り残されることになりました。
 
つづく。


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